男子テニスで世界ランク2位の
N・ジョコビッチ(セルビア)は19日に自身のフェイスブックを更新し、22日から開幕するマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)を右肘の故障により欠場すると発表した。
「とても残念なお知らせを皆さんへ共有しなければいけない。ドクターから強く出場を反対されてしまった。なぜなら、ここ数カ月苦しめられている右肘の怪我が、この1週間でさらに悪化してしまった」と現状を説明したジョコビッチはマイアミ・オープンと相性が良く、2007・2011・2012・2014・2015・2016年にタイトルを獲得。
昨年は決勝で
錦織圭を破り、3連覇と6度目の優勝を果たしていた。
ジョコビッチは「回復のために全力を尽くし、なるべく早くコートへ戻れるように出来る限りの治療を行う」と復帰へ意気込んだが「悲しいことに、マイアミでの連覇は出来なくなってしまった。皆さんと同じくらい今回の決断は自分にとってショックであるということを信じてもらいたい」と落胆した。
「マイアミでは信じられない成績を残していて、初めてマスターズ大会で優勝したのもマイアミだった。そこからランキングも世界の頂点へ上り始めていた」
「人々がスポーツで最も大きく最も辛い敗戦は対戦相手からではなく、怪我によるものだと言われている。幸いなことに、これまでのテニス人生はそれほど怪我をしてこなかったけど、そんな長年の肉体的な積み重ねが今になってあらわれたかもしれない」
19日まで開催されたBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)には4連覇と6度目の優勝を狙って出場したが、4回戦で
N・キリオス(オーストラリア)にストレートで敗れた。この試合では1度もブレークチャンスを掴むことが出来なかった。
最後に「皆さんからの全ての愛情や応援には感謝している。自分を信じてくれてありがとう」と綴った。
前日には世界ランク1位の
A・マレー(英国)も肘の怪我を理由に、マイアミ・オープンの欠場を表明していた。
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