テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は26日、男子シングルスに第1シードで出場する
N・ジョコビッチ(セルビア)は、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)直前に左手首を負傷していたことを公にした。
右利きのジョコビッチはバックハンドを両手で打つため、左手首は重要な役割。26日の会見では、連覇を目指す全米オープンが始まるまでに「100パーセントの状態に、かなり近付いている」と現状を語った。
12度グランドスラムを制しているジョコビッチは、今年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の早期敗退は、怪我などの肉体的な要因が理由ではなかったと言う。
しかし「他のことを乗り越えなければならなかった」としか語らず、既に解決はしているとしながら、詳細を明かすことはなかった。
ウィンブルドンは3回戦で、当時世界ランク41位の
S・クエリー(アメリカ)にまさかの敗戦を喫した。
現状を問われたジョコビッチは「まだ100パーセントとは言えない」と詳細を語らなかった。
リオデジャネイロ・オリンピックは初戦で、2009年の全米オープン覇者である
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に敗退。デル=ポトロは度重なる手首の怪我で大きくランキングを下げていた。
その後、初めて手首の怪我を公にしたジョコビッチは、全米オープン前哨戦であるW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)を欠場した。
全米オープンの1回戦では、2013年のウィンブルドンで4強入りした
J・ヤノヴィッツ(ポーランド)と対戦する。
ヤノヴィッツはかつて世界ランク14位を記録したが、その後はスランプに陥った。現在は、世界ランク228位ながら、怪我などでツアー離脱した選手に適応されるプロテクト・ランキングを用いてのエントリーしている。
ジョコビッチは順当に勝ち上がると、準決勝で第4シードの
R・ナダル(スペイン)と対戦する。ボトムハーフでは、第2シードの
A・マレー(英国)と第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)が準決勝で顔を合わせる組み合わせ。
リオデジャネイロ・オリンピックで銀メダルを獲得したデル=ポトロは初戦を突破すると、2回戦で第19シードの
S・ジョンソン(アメリカ)と対戦する。デル=ポトロは主催者推薦を受けての出場。
(STATS - AP)
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