男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は13日、シングルス3回戦が行われ、世界ランク70位の
西岡良仁が第13シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を1-6, 7-6 (7-5), 6-4の大逆転で破る金星をあげ、マスターズ初のベスト16進出を果たした。
>>BNPパリバ対戦表<<第1セット、序盤はサービスキープし合う展開になるも、西岡はベルディヒの強力なストロークに押されて第4ゲームでブレークを許すと、その後も自身のミスが重なり第6ゲームでブレークされ、このセットを落とす。
第2セットも食らいつく西岡だったが、ベルディヒにポイント先行を許して第5ゲームでまたもブレークされてしまう。しかし、西岡は驚異的な粘りで2度のブレークに成功して追いつき、タイブレークを制して最終セットに突入。
迎えた最終セット、西岡はベルディヒのわずかな隙をつき第1ゲームでブレークに成功。第2ゲームでブレークバックを許したが、持ち前の粘りで第3ゲームで再びベルディヒのサービスゲームを破ると、その後もリードを守って大逆転勝利をおさめた。
4回戦では第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)と第28シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)の勝者と対戦する。
今大会、西岡は予選で敗退したが、欠場者が出たためラッキールーザーで本戦入り。1回戦は予選決勝でも対戦した
E・イメル(スウェーデン)(スウェーデン)をストレートで下し、2回戦では第19シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)をストレートで破る金星をあげて3回戦に駒を進めていた。
21歳の西岡は今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で大会初勝利をあげ、続くメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード、ATP250)とデルレイ・ビーチ・オープン(アメリカ/デルレイ・ビーチ、ハード、ATP250)でも初戦を突破。
直前のアビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)では、予選を突破して本戦に出場。1回戦で
J・ソック(アメリカ)、2回戦で
J・トンプソン(オーストラリア)を破ってATP500大会で初のベスト8進出を果たした。
3回戦では
R・ナダル(スペイン)に敗れたが、元世界ランク1位を追い込む善戦を見せ、大会後の世界ランキングで自己最高の同70位を記録した。
その他の日本勢では、第4シードの
錦織圭が12日のシングルス2回戦に登場し、世界ランク41位の
D・エヴァンス(英国)を6-3, 6-4のストレートで下して5年連続5度目の3回戦進出を果たした。
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