テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は19日、男子シングルスが行われ、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を7-6 (10-8), 5-7, 2-6, 7-6 (7-5), 6-4のフルセットで破る大番狂わせを起こした世界ランク117位の
D・イストミン(ウズベキスタン)が、試合後の会見で「勝てると思わなかった」と明かした。さらに、これまで遭った車での事故や、コーチの母についても語った。
>>錦織vsラコ 1ポイント速報<<>>全豪OP 対戦表<<この日、格上のジョコビッチを下し「まだ信じられない。最高の勝利」と喜びを口にした30歳のイストミンは「チャンスがあると思っていなかったら、コートへ立つ理由はない。もちろん、必死になっていたし、ベストを尽くそうとした」と試合中の心境を述べた。
記者から「勝てると思った瞬間はあったか?」と問われたイストミンは「試合が終わってから感じた。なぜなら相手はノヴァーク(ジョコビッチ)で、どうなるかなど誰にもわからない。サービスゲームで40-0とか40-15になっても、キープ出来るかわからなかった。最後まで集中しなければいけなかった」と答えた。
続けて「自分は、ただ必死に戦って、勝とうと努力しただけ。もちろん、世界2位の選手を破ったことには大きな意味がある。これがほんの1度限りのことにならないことを願う。こんなプレーをこれからも続けて、もっと勝利を手にしたい」と意気込みを見せた。
母親がコーチのことについては「家族がチームの一員なのは最高。母親がコーチをしてくれてラッキーだと思っている。ずっと一緒にいる。良い関係も築けているし、お互いを良く理解している」と家族の支えにより、今の自分がいると話した。
2001年に車の事故に遭った際、イストミンは「本当に酷い事故だった。でも、母が信じ続けてくれたお陰もあって復帰出来た。母は、ただ前へ進み続けて、練習を続けるように言ってくれた」と当時の状況を語った。
ジョコビッチについては「きっと今日の彼(ジョコビッチ)はベストではなかったと思う。それでも、彼は素晴らしい選手だし、まだテニス界を支配している。でも、全ての選手のレベルが上がっている。
R・フェデラー(スイス)や他の選手でさえ、トップ20やトップ30の選手相手には簡単には勝てないだろう。それに、多くの若い才能のある選手も現れている。全ての選手のレベルが上がっている」と男子テニス界についても述べた。
最後に「まず最初に疲労を取る。長い試合だった。勝利のことは考えず、次の試合へ集中して、しっかり準備する」とコメントしたイストミンは、3回戦で第30シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)と対戦する。
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