テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は1日、男子シングルス2回戦が行われ、2年ぶり5度目の3回戦進出を果たした第6シードの
錦織圭(日本)は、試合後の会見で「今日は苦しい場面も沢山あった」と振り返った。
>>全米オープン対戦表<<この日、雨による悪天候で約1時間開始が遅れた中、世界ランク95位で20歳の
K・カチャノフ(ロシア)と対戦した錦織は第1セットを39分で先取する。
しかし「臆することなく打ってこられるのは簡単ではない。今日の相手はサーブが良かった」と話すように、198センチの長身から繰り出すカチャノフの強烈なサービスとストロークに苦しみ、第2セットを落とした。
第3セットは両者一進一退の攻防が続くも、第8ゲームを終えた時点で強い雨が降り始め、試合は一時中断。
「本当はあのままいきたかった」と述べた錦織は、中断中に「作戦をちょっと変えて3・4セット目を取れたのは助かった部分も、もちろんあったと思います」と話したようにファーストサービスの確率を上げ、ストレート方向へのダウン・ザ・ラインのショットも増やし、6-4, 4-6, 6-4, 6-3で勝利した。試合時間は2時間36分。
続けて「今年は下の選手に勝ち切ることが出来ているので、強くなっていると思う」と手応えを感じている錦織は、3回戦で世界ランク42位の
N・マウー(フランス)と対戦する。マウーは2回戦で
P・H・マチュー(フランス)をストレートで破っての勝ち上がり。
上位シード勢が順当に勝ち進むと、4回戦で第21シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)、準々決勝ではリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)で金メダルを獲得した第2シードの
A・マレー(英国)と対戦する組み合わせ。
錦織とマレーの山であるボトムハーフの下半分では、第12シードの
D・ゴファン(ベルギー)と第25シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)が初戦で姿を消してる。
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