男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は19日、グループ・スタン スミスの予選ラウンドロビンが行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を6-3, 7-5のストレートで下し、決勝トーナメント進出を決めると同時に予選2位通過ながら4連覇への可能性を残した。
>>ツアーファイナル組合せ表<<この試合でジョコビッチは、勝敗に関係なく1セットを取った時点で準決勝進出が決まる戦いだった。第1セットの第8ゲームでブレークに成功しゲームカウント5-3とリードしたジョコビッチは、続く自身のサービスをキープしてそのセットを先取した。
これで準決勝進出が決まったジョコビッチだったが、相性の良いベルディヒに対してその後も手を緩めることはなかった。第2セットも両者1度ずつブレークを分け合うと、第12ゲームでジョコビッチがこのセット2度目のブレークを奪い1時間29分で勝利した。
この前に行われた試合で、第3シードの
R・フェデラー(スイス)が第8シードの
錦織圭(日本)をフルセットで下したため予選を全勝の1位で終え、2位通過での決勝トーナメント進出となったジョコビッチ。
「彼(ベルディヒ)とはこれまでも何度も接戦を戦ってきたし、多くの勝利をあげられている事実が精神的な安定感につながったと思う。特に大切な場面や、しっかり粘って踏ん張らなければならないような決定的なポイントでは、絶対に勝てるという自信が持てたのかもしれない。」とジョコビッチは試合を振り返った。
21日に行われる準決勝では、グループ・イリ ナスターゼから既に決勝トーナメント進出を決めている第5シードの
R・ナダル(スペイン)と対戦する。ナダルは、第2シードの
A・マレー(英国)、第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)をいずれもストレートで下し、今季終盤の好調さを維持している。
今季結果が残せずにいたが、ここへ来て復調の兆しを見せているナダルとの対戦についてジョコビッチは「徐々にプレーが向上しているのは事実だし、全米オープン以降はかなりレベルを上げてきている。ずっと見てきているし、分かってもいる。どんな戦いになるかは想像がつく。これまでも何度も対戦している。その試合へしっかり準備をしてベストのプレーが出せることを願っている。」とナダル戦への意気込みを加えていた。
(STATS - AP)
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