今シーズンを世界ランク1位で終えることが決まっている女子テニスの女王
S・ウィリアムズ(アメリカ)は全米オープン準決勝敗退後、怪我の治療と休養のために2015年のシーズンを終了させ既にオフに入っている。そんな彼女に事件が降りかかった。
それは自身のフェイスブックとインスタグラムで綴られた。
「昨日の夕食の時、最高にクレイジーなことが起きた時、チャイニーズ・レストランでとても美味しい中華料理を楽しんでいた。気付くとある男が私の隣に立っていたの。すると何か(心の中のスーパーヒーローのような声)が私にその男に気を付けてと言ってきて、携帯電話を隣の椅子に置いていたんだけど、それは危ないととっさに感じたわ。」
「『彼はここのお客さんなの?』とか、『トイレを待っているの?』って自分に言い聞かせて、彼へのその不気味な印象を払いのけようとしたの。それでもずっと目の端で彼を意識せずにはいられなかった。すると突然その男は私の携帯電話を掴むとすばやくその場から去っていったの。」
「私はすぐに椅子を確認すると『あの男が私の携帯電話を盗んだ』って叫んでしまった。」
21度のグランドスラム優勝を誇るセリーナは、続けて自身の携帯電話を奪い返した様子を綴っていた。
「なりふり構わず飛び上がって、落ち着きのあるレストランの中をテーブルを避けながらその男を追いかけたの(椅子を1つか2つ飛び越えながらね)。彼はそれを見て走り出したけど、私の方がはるかに速かった(そのダッシュ力は役に立ったわ)。すぐにその男に追いついた。」
「私はなるべく親切な様子を装って、自分の携帯電話と間違って私のを持っていってしまったのか訪ねると、彼はそんなことを聞かれると思っていなかったのか、すぐに言葉が出てこなかった。何か正しいことを言おうと考えていたその男は、結局『おい、俺がしたことが分かるだろう。とても紛らわしかったんだ。違う携帯電話を手にしてしまったのかも知れない』って言ったの。」
とその時の状況を語りながら、自身の携帯電話を奪い返した様子を語ったセリーナは、このエピソードを人生の教訓に変えていた。
「スーパーヒーロー?そうかもね。私はスピード、ジャンプ、パワー、体、誘惑、セックス・アピール、強さ、リーダーシップ、それに嵐を静める冷静さを持っている。いつも自分の中にいるスーパーヒーローからの声に耳を傾ける。正しいことに向けて戦い、信念を守り通すの。」
「レストランへ戻ると、お客さん達からスタンディング・オベーションを受けたわ。誇らしかったし、そこにいた男性客みんなに悪い奴等には立ち向かうことを示したの。それは女性達への勝利だった。女だからというだけで、チャレンジすることを恐れたらいけないし、被害者にならずヒーローになるべき。」と、締めくくられていた。
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