テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は1日、男子シングルス1回戦が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)、第3シードの
A・マレー(英国)、第5シードの
S・ワウリンカ(スイス)らが順当に2回戦進出を決める中、ボトムハーフに位置する10代の若手選手の中で予選勝ち上がりで19歳の
西岡良仁(日本)と同じく19歳の
H・チャン(韓国)の2選手が勝ち上がった。
>>全米オープン対戦表<<19歳の西岡はこの日、元世界ランク12位の
P・H・マチュー(フランス)と対戦し、6-4, 2-6, 6-7 (7-9), 6-1, 6-2の3時間22分にも及ぶ死闘を制し、四大大会初勝利をあげて2回戦進出を決めた。
3回戦では第30シードの
T・ベルッチ(ブラジル)と対戦する。
一方、
J・ダックワース(オーストラリア)を6-3, 6-1, 6-2のストレートで下して2回戦進出を決めた19歳のチャンは、現在自己最高位タイとなる69位。今年の4月末に初めてTOP100位入りし、
イ・ヒュンタク(韓国)以来2人目の世界ランク100位入りした韓国人選手となった。
2回戦では第5シードのワウリンカと対戦する。
また、ボトムハーフに位置するその他10代の若手選手は、
A・ズベレフ(ドイツ)、
T・コキナキス(オーストラリア)、
A・ルブレフ(ロシア)、
F・ティアフォー(アメリカ)、
J・ドナルドソン(アメリカ)らが出場していたが、同日行われた1回戦で姿を消すこととなった。
18歳のズベレフは、第29シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)と対戦し、7-6 (7-0), 2-6, 0-6, 6-2, 4-6のフルセットの末に敗れた。
昨年7月に行われたベット・アット・ホーム・オープンでツアー初のベスト4進出を果たし、一躍注目を集めたズベレフ。今年はスキースター・スウェーデン・オープンでツアー2度目の4強入りを果たした。
さらにウィンブルドン前に行われたエキシビションのザ・ブードルス・テニス・イベントでは、
N・ジョコビッチ(セルビア)をストレートで下している。
19歳のコキナキスは第12シードの
R・ガスケ(フランス)と対戦。6-4, 1-6, 6-4, 3-6, 0-2の時点で足の痙攣により途中棄権を申し入れ、悔しさからラケットをコートに叩きつけた。
現在17歳のルブレフは、第15シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)と対戦して6-7 (1-7), 7-6 (7-5), 5-7, 3-6で敗れ、四大大会初の2回戦進出とはならなかったものの、キレのあるショットでアンダーソンを苦しめた。
ルブレフは今年のバルセロナ・オープンで、元世界ランク7位の
F・ベルダスコ(スペイン)を破る金星をあげて一躍注目を集めた今後注目の若手。しかし、今回はアンダーソンに善戦を繰り広げるも初戦敗退となった。
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