テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は1日、男子シングルス1回戦で予選勝ち上がりの
西岡良仁(日本)が元世界ランク12位の
P・H・マチュー(フランス)に6-4, 2-6, 6-7 (7-9), 6-1, 6-2のフルセットで勝利し、四大大会初勝利をあげて2回戦進出を決めた。試合後、
松岡修造(日本)が自身の公式ブログで西岡の試合について振り返り、さらに大絶賛した。
>>全米オープン対戦表<<「予選を3回勝ち抜き、本戦に上がってきた良仁。この試合、正直1万文字近く書き記したい気持ち。」とブログを綴り始めた修造氏。
第1セットを先取した西岡は、第2セットを落とし、さらに第3セットではセットポイントが訪れていた中で、タイブレークの末にマチューに連取されてしまった。
「誰もが思った・・・ここまでか。ただ、良仁は違った。「これからだ、絶対にあきらめない!」よりメンタルを強くし、勢いに乗って6-1で第4セットを奪う。そして最後も攻めた、攻撃した、打ち抜いた!見事、初めてのフルセットを戦う中、勝利を自分自身で手繰り寄せたのだ!」と、西岡の大勝利に興奮を隠しきれない様子。
さらに修造氏は西岡の魅力について綴っており、「どんなショットにも必ず意味を持たせている」「スーパーカウンター良仁」「富士山ドロップショット良仁」「ど根性良仁」「ジェットコースターバックハンド良仁」などとユニークな表現を用いて紹介している。
その中で「厚切りフォア良仁」と綴った修造氏。
「厚切りジェイソンではなく、良仁のフォアがするどい。厚いグリップから放たれるフォアは、フラット系もスピン系も自由自在に展開できる!相手としては、「Why ジャパニーズ ピーポー!」と叫びたくなる鋭さ」と、今話題のお笑いタレントを例に西岡を大絶賛。
「そして、一番の武器はメンタルだ。もともと、小学5年生から修造チャレンジの合宿に参加してきた良仁。僕が、今までの選手で1番怒った選手でもある!それは、精神的にアップダウンが激しく、そして諦めも早い選手であった。しかし、より強いメンタルでカムバックした」と当時の西岡を明かした。
そして「良仁、最後に言わせてくれ。君は小さい頃から日本でも、世界でも指導者から言われてきたね。「良仁のテニスでは、またその背丈では、そしてそのメンタルでは世界では絶対に通用しない!」と。ただ、良仁は、諦めなかった。」
最後に「絶対に出来ると信じ挑戦し続けた!そして証明したね。西岡良仁はできる!とういうことを!良仁、もう一度言わせてくれ。ありがとう!」と感謝の言葉を西岡に送った。
西岡は2回戦で第30シードの
T・ベルッチ(ブラジル)と対戦する。
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