31日から開幕するテニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)のシード順が25日に発表され、第1シードは
N・ジョコビッチ(セルビア)、第2シードは
R・フェデラー(スイス)、第3シードは
A・マレー(英国)と、BIG4の3選手が上位3シードを占めた。それに続くのがBIG4の対抗馬である第4シードの
錦織圭(日本)と第5シードの
S・ワウリンカ(スイス)となる。
男子テニス界の四天王(BIG4)は現在世界ランク1位のジョコビッチ、同2位のフェデラー、同3位のマレー、同8位の
R・ナダル(スペイン)。
8月のマスターズ2大会はモントリオールでマレー、シンシナティでフェデラーがタイトルを獲得。また、ジョコビッチは両大会で準優勝を飾った。
これまで錦織はBIG4に25度挑戦し、過去6勝19敗としている。今年はジョコビッチに1敗、マレーに2連敗、ナダルから初の1勝目をあげた。
今大会、グランドスラムで日本人初の第4シードで出場する錦織。
昨年の全米オープンは準々決勝でワウリンカ、準決勝では世界ランク1位のジョコビッチに勝利し、四大大会初の決勝進出。決勝では、
M・チリッチ(クロアチア)に敗れるも、日本人初となるグランドスラム準優勝の快挙を成し遂げた。
グランドスラムのタイトルを獲得するにはBIG4と対戦する可能性が高く、その壁を超えなければ頂点に立つことは出来ない。
2014年ファイナリストの錦織は、今回の全米オープンで四大大会初のタイトル獲得を狙う。
一方、ワウリンカはこれまでBIG4と69度対戦し、過去15勝54敗。
今年はジョコビッチに1勝2敗、フェデラーに1勝1敗、ナダルに1勝している。その中でも全仏オープン準々決勝でフェデラーにグランドスラム初勝利、決勝では王者ジョコビッチを下し、四大大会2度目の優勝を飾った。
このグランドスラム優勝回数はマレーと並ぶ回数。そのマレーとは2013年の全米オープン準々決勝以降 対戦していない。
BIG4を破る可能性を最も秘めている錦織とワウリンカ。BIG4対抗馬の両者はツアー通算10勝をあげている。
今大会の対戦表は、現地27日に発表される予定。
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