男子テニスツアーのW&Sオープン男子(アメリカ/シンシナティ、ハード)は22日、シングルス準決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)は予選勝者の
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)に4-6, 7-6 (7-5), 6-2の逆転で勝利し、辛くも大会5度目の決勝進出を果たした。ジョコビッチが今大会で優勝すると、史上初のマスターズ9大会制覇「キャリア・ゴールデンマスターズ」達成となる。
準決勝、第1セットの第7ゲームでベースライン後方にポジションをとっていたジョコビッチは、ドルゴポロフにドロップショットを決められブレークを許してしまい、このセットを落としてしまう。
第2セットはタイブレークへ突入。4-5とリードされるも、そこから世界ランク1位の力を発揮したジョコビッチが3ポイント連取に成功し、最後はフォアハンドのウィナーを決めてセットカウント1-1とする。
ファイナルセットに入ると試合の流れを自身に傾け、2時間20分で試合に終止符を打った。
両者は今年のマイアミ・マスターズでも対戦しており、その時もジョコビッチは第1セットを落とす苦しい展開を強いられていた。今回でジョコビッチは対ドルゴポロフ戦を5連勝とした。
決勝では大会2連覇を狙う第2シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する。
両者は今回が通算41度の対戦。直近では7月のウィンブルドン決勝で、その時はジョコビッチが優勝を飾った。
「キャリア・ゴールデンマスターズ」の偉業達成を狙うジョコビッチは、2008・2009・2011・2012年に決勝へ進出しているが、いずれも準優勝に甘んじている。
今季、インディアンウェルズ・マイアミ・モンテカルロ・イタリアのマスターズ4大会で優勝しているが、前週のロジャーズカップ決勝では
A・マレー(英国)に敗れ今年初のマスターズ黒星を喫している。
一方、敗れたドルゴポロフは
錦織圭(日本)の欠場によりその欠場枠に入り、本戦では2回戦からの登場だった。
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