16日から始まる男子テニスツアーのW&Sオープン男子(アメリカ/シンシナティ、ハード)に第4シードとして出場する予定だった世界ランク4位の
錦織圭(日本)が、連戦の疲れと昨年グランドスラム初の決勝進出を果たした全米オープンへ照準を合わせるため、欠場することを自身のオフィシャルアプリで明かした。今回の欠場は錦織にとって、31日からの全米オープンを見据えた決断だった。
錦織は「全米オープンに万全な状態で臨みたいと思いました。大会に出られなくてごめんなさい。来年戻ってきます。」と綴っている。
先週行われていたロジャーズ・カップに第4シードで出場していた錦織は、準々決勝では7戦全敗していた第7シードの
R・ナダル(スペイン)から初白星をあげて大会初のベスト4進出。
しかし、第2シードの
A・マレー(英国)との準決勝で第1セットを3-6で落とした錦織は、第2セットでいつもなら追いつくであろうボールに触れず、最終的には身体が動かずに見送る場面も多く見られ、ナダル戦の錦織とは別人のようだった。その後1ゲームもとることが出来ず完敗した。
ロジャーズ・カップの直前まで行われていたシティ・オープンに出場していた錦織は、今季3度目の優勝、キャリア通算10勝目をあげており、連戦の疲れもあり錦織の身体は悲鳴をあげていた。
昨年のW&Sオープン男子も欠場しており、その時は右足裏に溜まった膿疱(のうほう)を取り除く手術を行うためだった。
W&Sオープン男子を欠場することになった錦織は、昨年グランドスラム初の決勝進出を果たす快挙を達成した全米オープンに、万全な状態で臨めるよう照準を合わせる。
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