男子テニスツアーのロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード)は15日、シングルス準決勝が行われ、マスターズ初優勝を狙っていた第4シードの
錦織圭(日本)はBIG4の1人である第2シードの
A・マレー(英国)に3-6, 0-6のストレートで完敗。大会初の決勝進出を逃し、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)との対戦は実現出来なかった。
この試合の第1セット、錦織は序盤でサービス・ストローク共に安定せず調子が上がらなかった。第2ゲームではマレーにブレークを許すも、徐々にペースを掴み始め鋭いリターンを決めてブレークバックに成功。
その後もブレーク合戦を繰り広げるが、第8ゲームの40-0とリードしていた場面でミスを連発、マレーにブレークを許し第1セットを落としてしまう。
いまいちプレーにキレが見られなかった第1セットだったが、ストロークも安定し始めて挽回の兆しは充分にあった。
しかし、第2セットに入ってから精彩を欠いたプレーがより目立つようになった。いつもなら追いつくであろうボールに触れず、最終的には身体が動かずに見送る場面も多く見られた。その後1ゲームもとることが出来なかった錦織はマレーにストレートで敗れた。
試合後、錦織はラケットバッグを背負い、俯きながら静かにコートを去っていった。
今大会の準々決勝でBIG4の一角である
R・ナダル(スペイン)と対戦した錦織は、試合開始直後からハイスピードな試合を展開してナダルに隙を与えず、ストレートで撃破しナダルから初の白星をあげた。ストロークで多くのウィナーを決めるなど観客を沸かしていたナダル戦のようなプレーを期待していただけに、マレー戦での錦織は別人のようだった。
今後、錦織は17日から行われるW&Sマスターズ男子に第4シードとして出場予定となっている。
一方、錦織に勝利したマレーは決勝で第1シードのジョコビッチと激突。今大会の第1・2シードの対決となった。
両者は今回が28度目の対戦となり、対戦成績はマレーから8勝19敗。マレーは近年ジョコビッチに勝てておらず、最後に勝利したのは2013年のウィンブルドン決勝である。
マレーとジョコビッチの試合は、日本時間17日の午前4時(現地時間で16日の午後3時)以降に行われる予定で、コート・セントラルの第2試合に組まれている。
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