テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は12日に行われる男子シングルス準決勝で、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第2シードの
R・フェデラー(スイス)が通算40度目、2年連続の頂上決戦となるBIG4同士の両者が激突する。
「彼はあまり体に負担をかけていないんだ。だから30代半ばにして、未だにベストのプレーが出来ているんだ。」とフェデラーについて語るのは2013年の覇者である
A・マレー(英国)。
10日に行われた準決勝で、マレーはそれを感じさせられていた。特にフェデラーのサービスには脱帽していた。
その試合でフェデラーは、20本のサービスエースを記録すると、自身のサービスでは91ポイント中70ポイントを獲得し、現在の男子テニス界で最高のリターンをする選手の一人であるマレーに、唯一握られたブレークポイントを凌ぐとストレートでマレーを退けていた。
決勝で対戦するジョコビッチは、今の男子テニス界で一番良いリターンをする選手かも知れない。今大会90回のサービスゲームで89回キープに成功しているフェデラーとジョコビッチとの決勝戦は再び素晴らしいものとなるはず。
昨年の今大会でも、フェデラーは89回のサービスゲームで88回をキープして決勝戦へ臨んでいた。そしてジョコビッチとの決勝戦でも29本のサービスエースを叩き出したものの、4度のブレークを奪われていた。
大会最終日の12日に、またトロフィーをかけて両者は対戦する。そしてその2人には、かつてこの芝のコートでライバルとして戦っていたレジェンドがコーチについている。
S・エドバーグ(スウェーデン)はフェデラー、
Bo・ベッカー(ドイツ)はジョコビッチのコーチについている。
エドバーグはウィンブルドンで2度、ベッカーは3度優勝している。そのうち両者が決勝で対戦したのは3度で、1988年から1990年と3年連続で決勝の舞台で顔を合わせていた。
選手にとってはもちろん、コーチにとっても因縁の対決となるジョコビッチとフェデラーの決勝戦は、日本時間7月12日の22時から開始する予定で、センターコートの第1試合に組まれている。
(STATS - AP)
>>ウィンブルドン対戦表<<
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