テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は6日、男子シングルス4回戦が行われ、ベスト8が出揃った。ボトムハーフ(対戦表の下半分)では、第2シードの
R・フェデラー(スイス)、第3シードの
A・マレー(英国)、第12シードの
G・シモン(フランス)らシード勢が勝ち進む中、
V・ポスピシル(カナダ)がノーシードから勝ち上がり、四大大会初の8強入りを果たした。
【会場でしか買えない 全英タオル】世界ランク56位のポスピシルは、4回戦で第22シードの
V・トロイキ(セルビア)戦と対戦。2セットダウンとピンチを迎えるも、第3セットから怒涛の追い上げを見せ、4-6, 6-7 (4-7), 6-4, 6-3, 6-3の大逆転で勝利し、グランドスラム初のベスト8進出を果たした。
今大会、ボトムハーフの上半分には世界ランク7位の
D・フェレール(スペイン)が第8シードとして出場予定であったが、肘の怪我のため欠場。ラッキールーザーとして、
L・ヴァンニ(イタリア)がフェレールの代わりに出場となった。ポスピシルはフェレールブロックに入っていた。
また、勝ち進めば4回戦で第10シードの
R・ナダル(スペイン)と対戦する組み合わせとなっていたが、ナダルも2回戦でまさかの敗退。
結果、ポスピシルが上位シードにあたるのは準々決勝までない組み合わせとなっていた。
しかし、ノーシードから勝ち上がるには、2回戦で第30シードの
F・フォニュイーニ(イタリア)、4回戦で第22シードのトロイキに勝たなければならない中、見事シードを下して8強入りとなった。
2013年8月に行われたマスターズ1000の大会であるロジャーズ・カップで、
J・イズナー(アメリカ)、
T・ベルディヒ(チェコ共和国)ら格上を撃破して勝ち進んだポスピシルは、準決勝で
M・ラオニチ(カナダ)にフルセットの末に敗れるも4強入りを果たしている。
一躍名を示したポスピシルの活躍に期待が寄せられるも、その後のツアー大会では思うような結果を残せていなかった。
今大会で初の準々決勝進出を果たしたポスピシルは、準決勝で第3シードのマレーと対戦する。
また、ポスピシルはダブルスで好成績を残しており、昨年の同大会では
J・ソック(アメリカ)とペアで出場し、決勝で
B・ブライアン(アメリカ)/
M・ブライアン(アメリカ)組を撃破して初の優勝を飾った。
【ウィンブルドン 男子シングルス対戦表】
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