テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は30日、男子シングルス1回戦が行われ、2度の優勝を誇る第10シードの
R・ナダル(スペイン)が世界ランク42位の
T・ベルッチ(ブラジル)を6-4, 6-2, 6-4のストレートで下し、危なげなく2回戦進出を決めた。
【会場でしか買えない 全英タオル】この試合、ナダルはスライスを織り交ぜるラリー戦を展開し、ベルッチの強打を封じた。さらに得意のドロップショットなどでベルッチを前後左右に揺さ振り、ストレート勝ちをおさめた。
2回戦でナダルは、予選を勝ち抜いた
D・ブラウン(ドイツ)と対戦する。ナダルにとってブラウンは脅威の存在で、昨年のゲリー・ウェバー・オープン2回戦ではストレート負けを喫している。
ブラウンは今年のゲリー・ウェバー・オープンで
錦織圭(日本)と対戦したことでも記憶に新しい選手。その時、錦織はブラウンのサーブ&ボレーやドロップショットなどに苦しむも、ストレートで勝利した。
今大会、上位シード勢が順当に勝ち上がった場合、ナダルは3回戦で第22シードの
V・トロイキ(セルビア)、4回戦で第30シードの
F・フォニュイーニ(イタリア)、そして準々決勝では優勝候補の1人である第3シードの
A・マレー(英国)と対戦する厳しい組合せとなっている。4回戦で対戦する可能性があった第8シードの
D・フェレール(スペイン)は肘の怪我により欠場を申し入れている。
今年の全仏オープンで2敗目を喫したナダルは、その後に発表された世界ランキングで2005年以来 約10年ぶりとなる2桁台の10位へ転落。芝シーズンではメルセデス・カップで今季2勝目をあげるも、翌週のAEGON選手権では初戦で敗れた。
今回のウィンブルドンでは、シードとして出場した2005年以降(2009年の欠場は除く)で最も低い第10シードで出場している。
2008・2010年のウィンブルドンで優勝しているナダルは近年結果を残せておらず、昨年は4回戦で
N・キリオス(オーストラリア)に敗れ8強を逃した。2012年には2回戦で
L・ロソル(チェコ共和国)、2013年は初戦で
S・ダルシス(ベルギー)に敗れる波乱に見舞われた。
>>ウィンブルドン対戦表<<
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