29日から開幕するテニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)の対戦表が26日に発表され、2度の優勝を誇る第10シードの
R・ナダル(スペイン)は1回戦で
T・ベルッチ(ブラジル)と対戦することが決まった。また、ナダルにとって全仏オープン同様、厳しい組合せとなった。上位シード勢が順当に勝ち上がった場合、準々決勝で2年ぶりの優勝を狙う第3シードの
A・マレー(英国)と対戦する「死のブロック」に位置している。
>>ウィンブルドン対戦表<<今年の全仏オープンで話題となったのが、ナダルと
N・ジョコビッチ(セルビア)が準々決勝で対戦する「死のブロック」
結果的に両者はベスト8へ進出し、準々決勝で顔を合わせた。しかし、接戦が予想されていたこの試合でナダルはジョコビッチにストレートで敗れ、全仏オープンで2敗目を喫した。
その後に発表された世界ランキングでは2005年以来 約10年ぶりとなる2桁台の10位へ転落。芝のシーズンに入るとメルセデス・カップで今季2勝目をあげるも、翌週のAEGON選手権では初戦で敗れた。
今回のウィンブルドンでは、シードとして出場した2005年以降(2009年の欠場は除く)で最も低い第10シード。これまで頂点で戦い続けてきたナダルにとって苦しい状況の中、1回戦で対戦するベルッチは厳しい相手。
ベルッチは今年の全仏オープン2回戦で
錦織圭(日本)と対戦したことでも記憶に新しい選手。サウスポーからのフォアハンドは強烈で、クレーコートを得意としている。
ナダルが初戦突破したとしても、2回戦では予選を勝ち抜いた
D・ブラウン(ドイツ)と
ルー・イェンスン(台湾)の勝者と対戦する。
ナダルにとってブラウンは脅威の存在。昨年のゲリー・ウェバー・オープン2回戦ではストレート負けを喫しているからである。また、ルー・イェンスンは2010年のウィンブルドンで
A・ロディック(アメリカ)らを破り、グランドスラム8強入りを果たしている。
シード勢が順当に勝ち進むと、3回戦で第22シードの
V・トロイキ(セルビア)、4回戦で第8シードの
D・フェレール(スペイン)と対戦する組合せ。マレーとの対戦が期待される中、ナダルが目標の1つであるベスト8まで勝ち進むには、強敵を次々と破らなくてはいけない。
昨年のウィンブルドンでは4回戦で
N・キリオス(オーストラリア)に敗れて16強止まり。2012年には2回戦で
L・ロソル(チェコ共和国)、2013年は初戦で
S・ダルシス(ベルギー)に敗れる波乱に見舞われた。
2003年にウィンブルドン初出場したナダルは2008・2010年に優勝、2006・2007・2011年には準優勝している。2004・2009年は欠場。
■関連ニュース■
・「ナダル伝説」終焉か・錦織ブロックにジョコら強豪・死のブロック ジョコとナダル
■最新ニュース■
・錦織ブロックにジョコら強豪・ジョコ 会場を沸かせる・フェデラー「優勝したいんだ」