男子テニスのツアー大会であるAEGON選手権(イギリス/ロンドン、芝)は16日、シングルス1回戦が行われ、第5シードでBIG4の一角
R・ナダル(スペイン)が初戦で敗れる波乱に見舞われた。ナダルが位置していたボトムハーフ(対戦表の下半分)には、今年の全仏王者である第2シード
S・ワウリンカ(スイス)も位置しており、ナダルとワウリンカの好カードとなる準々決勝に期待が寄せられていたが、それは実現しなかった。
先日のメルセデス・カップで優勝して今大会に乗り込んでいたナダルだったが、1回戦で
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)に3-6, 7-6 (8-6), 4-6のフルセットで敗れて初戦で姿を消した。
一方ワウリンカは対照的で、20歳の有望株
N・キリオス(オーストラリア)との注目カードとなった1回戦で6-3, 6-4のストレート勝ちをおさめた。全仏オープン以降、初の公式戦で完勝したワウリンカは、この日サービスが絶好調だった。
ナダルがいなくなったことで、ワウリンカの上位進出が期待される。
ワウリンカは2回戦で
K・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する。もしアンダーソンに勝利してベスト8進出を決めたとしてもナダルがいないため、ドルゴポロフか
G・ガルシア=ロペス(スペイン)のノーシード選手との対決となる。
4強入りした場合は、第3シードの
M・ラオニチ(カナダ)が勝ち上がってくる可能性がある。球足の速い芝コートでは、ラオニチのようなビッグサーバーが勝ち上がるケースが多い。
そして決勝では、ナダルと同様BIG4の1人である第1シード
A・マレー(英国)が勝ち上がってくることが予想される。
大会4度目2年ぶりの優勝を狙うマレーは、2回戦で
F・ベルダスコ(スペイン)と顔を合わせる。
トップハーフ(対戦表の上半分)のシード勢が順当に勝ち進んだ場合、マレーは準々決勝で昨年覇者の第6シード
G・ディミトロフ(ブルガリア)、準決勝では第4シードで昨年の全米オープン覇者
M・チリッチ(クロアチア)か第8シードの
F・ロペス(スペイン)と対戦する組合せ。
※選手名の左の数字はシード数、WC…主催者推薦、QF…予選勝者、LL…ラッキールーザー、PR…プロテクトランキング
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