男子テニスツアーのメルセデス・カップ(ドイツ/シュトゥットガルト、芝)は12日、シングルス準々決勝が行われ、第1シードの
R・ナダル(スペイン)が第5シードの
B・トミック(オーストラリア)を6-4, 6-7 (6-8), 6-3のフルセットの末に下し、2回戦に続き苦戦するもベスト4進出を果たした。
両者は今回が3度目の対戦となり、ナダルはトミックとの対戦成績を3勝0敗とした。
この試合、14本のサービスエースを決めるも、5度のダブルフォルトを犯してしまったナダル。
第1セットはトミックにブレークチャンスを与えてしまったがしのぎ、トミックのサービスゲームを1度ブレークに成功してこのセットをナダルが先取する。
続く第2セット、序盤にブレークして先行したナダルだったが、トミックにブレークバックされてタイブレークの末にこのセットを奪い返される。
勝敗のかかる第3セットでは、ファーストサービスが入った22本中19本をポイントに繋げたナダルが、1度のブレークチャンスをしっかりとものにし、2時間20分の接戦の末に勝利を決めた。
準決勝でナダルは、第4シードの
G・モンフィス(フランス)と対戦する。
今季まだ250大会で1勝しかしていないナダルは、得意のクレーでも力が発揮出来ておらず、全仏オープン前哨戦のマスターズ3大会は無冠。さらに10年間で1敗しかしていなかった全仏では、準々決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に完敗して前人未到の10度目のタイトル獲得を逃していた。
そして現在、全仏オープンの結果が影響し、世界ランキングは2005年以来約10年ぶりとなる2桁台の10位へ転落した。
今大会に2007年以来で8年ぶりの出場となったナダルは、2005年と2007年に優勝を飾っているが、その時は得意のレッドクレーで行われていた。
今大会の上位シード勢は1回戦免除のため2回戦が初戦となったナダルだが、
M・バグダティス(キプロス)に苦戦を強いられ、2時間40分のフルセットの末に勝利をおさめていた。
そして今回もナダルが第1セットを先取したが、第2セットを奪い返されて2戦連続でフルセットの末に勝利した。
一方、敗れた22歳のトミックは、今大会の1回戦で
J・シュトルフ(ドイツ)、2回戦では1年ぶりにツアー復帰を果たした37歳の
T・ハース(ドイツ)を下してナダルとの準々決勝に駒を進めるも、ナダルから初勝利をあげることは出来なかった。
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