男子テニスツアーのトップシェルフオープン男子(オランダ/スヘルトヘンボシュ、芝)は10日、シングルス2回戦が行われ、予選を勝ち抜いた
伊藤竜馬(日本)は第5シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)に6-7 (5-7), 6-7 (3-7)のストレートで敗れ、ベスト8進出とはならなかった。
この試合、両者ブレークポイントすら与えない緊張感のあるサービスキープが続く中、カルロビッチに25本ものサービスエースを決められた。そして伊藤竜馬は2セット共にタイブレークの末に落としてしまい、1時間25分で敗退。
世界でもトップクラスのビッグサーバーであるカルロビッチに対し、伊藤竜馬はサービスダウンが許されない中、健闘。ファーストサービスが入った時に86パーセントの高い確率でポイントを獲得した。しかし試合を通して、36歳のベテラン カルロビッチのサービスを攻略することは出来なかった。
27歳の伊藤竜馬は、昨年の楽天ジャパン・オープンで、今年全仏オープンで優勝した格上の
S・ワウリンカ(スイス)を破る金星をあげる活躍をみせた。
一方、勝利したカルロビッチは、2000年にプロへ転向。2003年のウィンブルドン1回戦では前年度覇者
L・ヒューイット(オーストラリア)を破る衝撃的な勝利で、世界に名を知らしめた。
カルロビッチは長身からの強烈で角度あるサービスを得意としており、2008年のシンシナティ・マスターズでは
R・フェデラー(スイス)に勝利。これまでカルロビッチはツアー6勝、世界ランキングでは2008年に自己最高の14位を記録。
また、2013年の全米オープンで引退した
J・ブレイク(アメリカ)の現役生活最後の対戦相手はカルロビッチだった。
今大会準々決勝では、第7シードの
F・ベルダスコ(スペイン)を破った
R・ハーセ(オランダ)と対戦する。
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