テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は7日、男子シングルス決勝が行われ、第8シード
S・ワウリンカ(スイス)が世界ランク1位で第1シード
N・ジョコビッチ(セルビア)の全仏初優勝と生涯グランドスラム達成の夢を打ち砕いた。4-6, 6-4, 6-3, 6-4の逆転劇。この日、第1セットを落としたワウリンカだったが怯むことなく戦い続け、全仏初制覇を成し遂げた。
「この2週間は感動の連続だった。今日は人生のベストマッチ。ノヴァーク(ジョコビッチ)と決勝で戦うのは最大のチャレンジだった。ノヴァークもここで勝ってほしい。生涯グランドスラムを達成してほしい。あなたを尊敬している。」
2014年の全豪オープンでグランドスラム初のタイトルを獲得したワウリンカは、今回で四大大会2度目の栄冠を手にした。
ワウリンカが安定したテニスをするようになったのは、元世界ランク2位
M・ノーマン(スウェーデン)(スウェーデン)がコーチについてからだった。そのノーマンは、2000年の全仏オープンで決勝進出するも、
G・クエルテン(ブラジル)に敗れ準優勝に終わっていた。
「2度目のグランドスラム優勝は信じられない。ノーマン、あなたは2000年に優勝出来なかった。僕を通じての優勝は、どうですか?」と、ワウリンカは笑顔で話した。
ジョコビッチの全仏初制覇と生涯グランドスラム達成(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)が期待される中、ワウリンカは決勝でスーパーショットを決めて会場を味方につけた。ウィナーの数はジョコビッチの2倍となる60本を記録。トータルポイントはジョコビッチの117に対し、ワウリンカは137と大差をつけた。
第1セットをジョコビッチに先取されるも、その後はミスを恐れず攻めきったワウリンカ。特に片手バックハンドのショットが面白いように決まり、ジョコビッチを圧倒した。
今回の優勝はスイス勢で2009年にタイトルを獲得した
R・フェデラー(スイス)以来2人目の全仏オープン優勝。
2003年の全仏オープン・ジュニアで優勝していたワウリンカは、今大会準々決勝で第2シード フェデラーとのスイス勢対決をストレートで制し、準決勝で地元期待の第14シード
JW・ツォンガ(フランス)に勝利して、決勝進出を決めていた。
さらに、大会後に発表される世界ランキングでは、
錦織圭(日本)を抜いて4位へ浮上することが確定している。ワウリンカの自己最高位は、2014年1月に記録した3位。
(コメントはWOWOWから抜粋)>>全仏オープンドロー表<<
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