テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は6日、男子シングルス準決勝が行われ、第3シードの
A・マレー(英国)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)をフルセットへ持ち込みながらも3-6, 3-6, 7-5, 7-5, 1-6で敗れ決勝進出を逃したが、自身のプレーに手応えを感じていた。
2日がかりで行われたこの試合だが、再開された第4セットを奪い返したマレーは勝敗を決める第5セットでは再び集中を高めたジョコビッチに序盤でブレークを許すと反撃の糸口を見付けられず接戦の末に敗退した。
試合後マレーは、「グランドスラムで優勝する事に必要なテニスが戻ってきている。」と自分のプレーに自信を高めていた。
元全仏オープン準優勝者の
H・ルコント(フランス)は「アンディ(マレー)の第3セットからの反撃には本当に驚かされた。クレーは彼が苦手にしてきたサーフェースなんだ。ノヴァーク(ジョコビッチ)を退けるには、もうちょっと何かが必要。しかし今後のウィンブルドンと全米オープンではマレーを警戒しなければならない。」とマレーのプレーを称賛していた。
今季クレーシーズンで自己ベストの成績を上げたマレーは、3週間後に開幕するウィンブルドンでは今大会以上の結果が出せる自信を持った。2013年にウィンブルドンを制したマレーは、昨年は準々決勝で
G・ディミトロフ(ブルガリア)の前に敗退していた。マレーは2012年の全米オープンで初めてグランドスラム優勝を飾っていた。
マレー自身も「肉体的にはまたあの時のレベルに戻っている。そしてこれから芝のシーズンが始まる。そこでまたチャンスが握れると願っているし、去年よりはるかに良いプレーを芝でしたいと思っている。」と、この日の試合に敗戦しながらも、前向きな気持ちでローラン・ギャロスを後にしていた。
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