テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は5日、男子シングルス準決勝が行われ、第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)が地元の声援を受けた第14シードの
JW・ツォンガ(フランス)を6-3, 6-7 (1-7), 7-6 (7-3), 6-4で下し、自身2度目となるグランドスラム決勝進出を果たし、全仏初優勝へ王手をかけた。
昨年の全仏オープンでは1回戦敗退を喫したワウリンカ。この日は気温が上昇する中、コート・フィリップ・シャトリエに詰め掛けたファンの応援を味方に付けたツォンガの反撃をかわして接戦を制した。
試合後、ワウリンカは「激しい戦いだった。そんな戦いを勝ち抜く事ができてとても嬉しく思う。彼(ツォンガ)も自分同様決勝進出に値するようなプレーを見せていた。」と喜びを語ると共にツォンガを称賛していた。
昨年の全豪オープンで自身初のグランドスラム優勝を果たしたワウリンカは、17回握られたブレークポイントを実に16回しのぐなど、大切なポイントで集中を高めるプレーをしていた。準々決勝で同胞の
R・フェデラー(スイス)を倒して勝ち上がったワウリンカは、この日も15本のサービスエースと60本のウィナーを記録していた。
「いるべき場所にたどり着いたと感じているものの、同時にこれは通常の事ではないとも思う。なぜなら自分は世間が言う“ビッグ4”の一人ではないからね。」とワウリンカは素直な気持ちを表していた。
全仏オープン・ジュニアで優勝経験のあるワウリンカは「ほんの2・3ポイントの差で勝敗が別れたと思う。自分はしっかりと戦い方を見つけられた。」と試合を振り返り勝因を語っていた。
ワウリンカは、同日の準決勝で雷雨により順延となった第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第3シードの
A・マレー(英国)の勝者と、タイトル獲得をかけて7日の決勝戦で顔を合わせる。
>>全仏オープン男子ドロー表<<
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