テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は5日、全仏初制覇を狙う第1シード
N・ジョコビッチ(セルビア)と第3シード
A・マレー(英国)の男子シングルス準決勝は、ジョコビッチが6-3, 6-3, 5-7, 3-3とリードした時点で、雷雨により大会14日目の6日へ順延となった。
今季クレーコートで無敗の両者、序盤はジョコビッチが鉄壁のテニスでマレーを圧倒し、2セットアップとする。
このままジョコビッチのストレート勝ちかと思われたが、マレーの逆襲が始まる。
第3セットの第10ゲーム、ラブゲームでサービスキープしたマレーがリズムに乗り始め、次の第11ゲームではこの試合初のブレークに成功。そのままマレーは、第12ゲームをサービスキープして第3セットをとり、第4セットへ。
第4セットに入ると、勢いに乗ったマレーが第3ゲームでブレークする。しかし、第4ゲームでは痛恨のスマッシュミスを犯したことが影響し、ジョコビッチにブレークバックされる展開に。
その後も両者激しいラリー戦を繰り広げるも、第4セットの第6ゲーム、マレーがサービスキープした時点で、雷雨により6日へ順延となった。
試合は午後8時を回っていたため、ジョコビッチはボールが見えないというジェスチャー。対照的にマレーはスーパーショットを決め始め、観客を味方につけていた。
今大会準々決勝でジョコビッチは、過去9度の優勝を誇る第6シード
R・ナダル(スペイン)にストレート勝ちして5年連続の4強入り、マレーとの準決勝へ駒を進めた。
ジョコビッチが全仏オープンで優勝すると、生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)達成となる。
対するマレーは、準々決勝で第7シードの
D・フェレール(スペイン)に1セットとられるも、セットカウント3-1で勝利して準決勝進出を決めた。グランドスラムでは2012年の全米オープン、2013年のウィンブルドンでタイトル獲得しており、今回は大会初優勝と3度目の四大大会タイトル獲得を狙う。
両者は今回が27度目の対戦で、過去の対戦成績は18勝8敗とジョコビッチが勝ち越している。
ジョコビッチとマレーの勝者は、第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)と決勝で対戦する。ワウリンカは準決勝で、第14シードの
JW・ツォンガ(フランス)を破っての勝ち上がり。
準決勝、ジョコビッチとマレーの試合は、大会14日目の6日13時(日本時間6月6日の20時)センターコート・フィリップ・シャトリエの第1試合を予定。
>>全仏オープン対戦表<<
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