テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は5日、男子シングルス準決勝行われ、大会初のタイトル獲得を狙う第8シード
S・ワウリンカ(スイス)が悲願の地元優勝を狙っていた第14シード
JW・ツォンガ(フランス)を6-3, 6-7 (1-7), 7-6 (7-3), 6-4で下し、大会初、さらにグランドスラムでは昨年の全豪オープン以来2度目の決勝進出を決めた。
両者は今回が7度目の対戦となり、ワウリンカはツォンガとの対戦成績を4勝3敗で勝ち越した。
この試合、第1セットを先取したワウリンカだが、第2セットに入ってからは、先にブレークに成功するも、サービスの調子を落とし苦しむ。隙をつかれたワウリンカはツォンガにブレークバックを許し、その勢いを止めきれず第2セットをタイブレークの末に落としてしまう。
第3セット、このセットでもツォンガにブレークチャンスを与え苦しい場面があったワウリンカだが、ツォンガのバックハンド側に集中的にボールを集め、最後まで攻めの姿勢を変えなかったワウリンカが、第4セットでしっかり決め切り勝利をものにした。
全仏初のタイトル獲得まであと1勝としたワウリンカは決勝で、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第3シードの
A・マレー(英国)の勝者と対戦する。
同大会初でグランドスラム2度目の決勝進出を決めたワウリンカは、大会後に発表される世界ランキングで6位に浮上することが確定しており、優勝した場合は
錦織圭(日本)、
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を抜いてさらにランクが上昇する。
今大会でワウリンカは、4回戦で第12シードの地元
G・シモン(フランス)に勝利、準々決勝では6年ぶりの全仏制覇を狙っていた第2シードの
R・フェデラー(スイス)とのスイス勢対決を制しての勝ち上がりとなった。
一方、地元の期待を一身に背負っていたツォンガは、今大会の4回戦で第4シードのベルディヒを破ると、その勢いで第5シードの錦織を続けて撃破。地元のファンを味方につけ、大会2度目のベスト4進出を果たし、大会後に発表される世界ランキングで12位に浮上することが確定となった。
ツォンガが準決勝でワウリンカに勝利していた場合、地元勢が決勝に進出するのは1988年に準優勝した
H・ルコント(フランス)以来27年ぶりのこととなっていた。
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