日本のエース、第5シードの
錦織圭(日本)は、31日の4回戦で
T・ガバシュビリ(ロシア)を下したことで新たな記録に到達した。日本人として
佐藤次郎(日本)以来となる82年ぶりの全仏オープンの準々決勝進出の快挙を成し遂げた。
第5シードの錦織は、ガバシュビリに6-3, 6-4, 6-2のストレートで勝利。1回戦から1セットも落とすことなく、初めてこのクレーコートのグランドスラムで最後の8人に残った。
「準々決勝進出はこの2週間の最初のゴール。」と語る錦織。昨年の全仏オープンで初戦敗退を喫した後、全米オープンでは自己最高成績である四大大会初の決勝進出を果たしていた。
「このクレーコートシーズンの間、良いプレーが出来ていたので、自分では(準々決勝進出が)出来ると分かっていた。これが自分の進む道において、あくまでスタートであり、このまま進み続けられる事を願う。」と述べている。
全米オープンで錦織は、アジア勢男子として史上初めてグランドスラムのシングルス決勝の舞台に立った。また、初めてATP世界ランキングトップ10入りを果たした日本人でもある。
錦織は今、1931年と1933年に全仏オープンで準決勝に進出した佐藤次郎の足跡を追う。
自身4度目となるグランドスラムの準々決勝に臨む錦織は「特に日本人、アジア勢の我々にとってクレーは決してベストなサーフェスではない。今、新たなステップに取り組んでいる。今のような(良い)状態をクレーコートでキープしていける事を願う。」と今後の意気込みを語った。
25歳の錦織は、3回戦で
B・ベッカー(ドイツ)の負傷棄権により不戦勝。充分な休息を得て、万全な状態でガバシュビリに臨むことが出来、40本のウィナー、5度のサービスブレークに成功した。
次戦では、第4シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を6-3, 6-2, 6-7 (5-7), 6-3で下した第14シードの
JW・ツォンガ(フランス)と対戦する。錦織は地元フランス勢であるツォンガとの対戦成績を4勝1敗としている。
ツォンガとの対戦に対して「彼(ツォンガ)は故障を抱えていたが、強くなって戻ってきた。」「彼はビッグサーブとビッグフォアハンドを持ち、常にデンジャラスな選手だ。彼はトップ10プレーヤーだと自分は思う。だから(準々決勝は)楽しい試合になるだろう。」と錦織は語った。
>>全仏オープンドロー表<<【錦織圭 全仏オープン戦歴】
<2014年>
・1回戦 敗退
M・クリザン(スロバキア)(スロバキア) 6-7 (4-7), 1-6, 2-6
<2013年>
・1回戦 勝利
J・レヴィン(アメリカ)(アメリカ) 6-3, 6-2, 6-0
・2回戦 勝利
G・ゼミヤ(スロベニア)(スロベニア) 6-1, 5-7, 6-1, 6-4
・3回戦 勝利
B・ペール(フランス)(フランス) 6-3, 6-7 (3-7), 6-4, 6-1
・4回戦 敗退
R・ナダル(スペイン)(スペイン) 4-6, 1-6, 3-6
<2011年>
・1回戦 勝利
ルー・イェンスン(台湾)(台湾) 6-1, 6-3, 6-4
・2回戦 敗退
S・スタコフスキ(ウクライナ)(ウクライナ) 1-6, 6-3, 3-6, 6-7 (3-7)
<2010年>
・1回戦 勝利
S・ヒラルド(コロンビア)(コロンビア) 2-6, 4-6, 7-6 (7-3), 6-2, 6-4
・2回戦 敗退
N・ジョコビッチ(セルビア)(セルビア) 1-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・予選1回戦 勝利 J・M・アラングレン(アルゼンチン) 1-6, 6-3, 6-2
・予選2回戦 敗退
S・グロイル(ドイツ)(ドイツ) 2-6, 5-7
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