テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は2日、男子シングルス準々決勝が行われ、四大大会初優勝を狙っていた第5シード
錦織圭(日本)は第14シードの
JW・ツォンガ(フランス)に1-6, 4-6, 6-4, 6-3, 3-6のフルセットで敗れ、大会初・四大大会2度目のベスト4進出とはならなかった。錦織のコーチである
M・チャン(アメリカ)は、ツォンガ戦の前、錦織について語っていた。
1989年の全仏オープンで、チャンは17歳3カ月でグランドスラム初のタイトルを獲得。チャンの優勝は男子シングルスのグランドスラム最年少優勝記録で、この記録は未だ破られていない。
チャンがコーチについてから、錦織のテニスは劇的に進化している。後方で打つのではなく、ベースライン上で打つ早い展開のテニスを身につけたのは、チャンの指導があったからこそ。
また、チャンが全仏オープンで優勝を飾った1989年は、錦織が産まれた年。これも何かの運命なのかもしれない。
錦織は今回の全仏オープン4回戦に勝利した時点で大会初の8強入り。さらに日本男子で1933年の同大会ベスト8へ進出した
佐藤次郎(日本)以来となる82年ぶりの8強入りとなる快挙を達成した。
チャンは「彼(錦織)の安定したプレーと相手への対応には、コーチとして満足。モチベーションは高いし、この10日間(4回戦を終えた時点)は特に良い過ごし方をしている。」と、結果を残している錦織に、コーチとして満足していた。
(コメントはWOWOWから抜粋)【錦織圭 全仏オープン戦歴】
<2015年>
・1回戦 勝利
P・H・マチュー(フランス) 6-3, 7-5, 6-1
・2回戦 勝利
T・ベルッチ(ブラジル) 7-5, 6-4, 6-4
・3回戦 勝利
B・ベッカー(ドイツ) 不戦勝
・4回戦 勝利
T・ガバシュビリ(ロシア) 6-3, 6-4, 6-2
・準々決勝 敗退 JW・ツォンガ 1-6, 4-6, 6-4, 6-3, 3-6
<2014年>
・1回戦 敗退
M・クリザン(スロバキア) 6-7 (4-7), 1-6, 2-6
<2013年>
・1回戦 勝利
J・レヴィン(アメリカ) 6-3, 6-2, 6-0
・2回戦 勝利
G・ゼミヤ(スロベニア) 6-1, 5-7, 6-1, 6-4
・3回戦 勝利
B・ペール(フランス) 6-3, 6-7 (3-7), 6-4, 6-1
・4回戦 敗退
R・ナダル(スペイン)(スペイン) 4-6, 1-6, 3-6
<2011年>
・1回戦 勝利
ルー・イェンスン(台湾) 6-1, 6-3, 6-4
・2回戦 敗退
S・スタコフスキ(ウクライナ) 1-6, 6-3, 3-6, 6-7 (3-7)
<2010年>
・1回戦 勝利
S・ヒラルド(コロンビア) 2-6, 4-6, 7-6 (7-3), 6-2, 6-4
・2回戦 敗退
N・ジョコビッチ(セルビア) 1-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・予選1回戦 勝利 J・M・アラングレン(アルゼンチン) 1-6, 6-3, 6-2
・予選2回戦 敗退
S・グロイル(ドイツ) 2-6, 5-7
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