テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は29日、男子シングルス3回戦が行われ、第4シードで世界ランク4位の
T・ベルディヒ(チェコ共和国)が2年連続の4回戦進出を決めた。この日、地元
B・ペール(フランス)を6-1, 6-7 (5-7), 6-3, 6-4で下したことで、第5シード
錦織圭(日本)と対戦する可能性が高まった。
ボトムハーフに位置するベルディヒと錦織は、4回戦に勝利した場合、準々決勝で顔を合わせる組合せ。ベルディヒは錦織との対戦成績を1勝3敗としている。
全仏オープンでは2010年にベスト4進出の経験があるベルディヒ。同年のウィンブルドンではグランドスラム初の決勝進出を果たしている。
フォア・バックの強打に加え、威力抜群のサービスを持つベルディヒは脅威。
今年の全豪オープンでは
R・ナダル(スペイン)らに勝利して4強入り、さらに3大会で決勝進出。中でもクレーコートシーズンに入ってからのモンテカルロ・マスターズでは、
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ準優勝に終わるも、激しいラリー戦を繰り広げた。5月には世界ランキングで自己最高の4位を記録。
今大会では1回戦で予選3試合を勝ち抜いた
西岡良仁(日本)をストレートで破った。
この日は地元の声援を受けるペールに、第2セットをタイブレークの末にとられる苦しい状況になるも、乱れることなく世界トップ5の力を見せつけた。
ベルディヒは6本のダブルフォルトを犯すも、ファーストサービスが入った71本のうち54本をポイントに繋げ、凡ミスを65本も犯したペールの隙をついて7度のブレークし、ベスト16進出を果たした。
4回戦でベルディヒは、地元で人気の第14シード
JW・ツォンガ(フランス)と対戦する。ツォンガは
P・アンドゥハル(スペイン)をストレートで下しての勝ち上がり。
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