テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は27日、男子シングルス2回戦が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)は
M・グラノジェルス(スペイン)を6-2, 7-6 (7-1), 6-3のストレートで下し、順当に3回戦へ駒を進めた。
大会初日に1回戦を行ったフェデラーは、試合後に観客席からファンがコートへ乱入して携帯電話でフェデラーと写真を撮ろうとする事件に遭遇し、警備体制に不満の声をあげていた。
「もう少し警戒して欲しいんだ。ただそれだけが望みさ。コートの周りにフェンスを立てたりするとか、そんな変化は必要ない。全くね。テニスは観客にとって最も身近なスポーツだし、選手も驚くほど観客の近くにいるんだ。それもテニスが好きな要因の1つなんだ。」とフェデラーは気持ちを語っていた。
「ただ、与えられた仕事をきちんとしてくれる事が何よりも大切なんだ。それを真剣に受け止めて欲しい。今日はそれを感じられた。これからもこのような姿勢を維持し続けてもらいたい。大変だとは思うが、みんなにとって良い課題になったと思う。」と続けていた。
そしてこの日のフェデラーの試合には、ロックバンドのAC/DCのギターリストであるアンガス・ヤングが観戦に訪れていた。フェデラーはAC/DCのライブに2度訪れるなど、AC/DCのファンだった。
「こうしてテニス会場で彼(ヤング)を見られるなんて本当に光栄な事。」と試合後に語ったフェデラー。ヤングはロイヤルボックスで立ち上がり、他の観客やフェデラーへ手を振る場面があった。
「自分も彼には1度しか会ったことがなかった。きっと彼も覚えてくれていると思う。あれは15年ほど前で、その時は自分は長髪だった。」と当時を思い出していた。
フェデラーは3回戦で
M・バグダティス(キプロス)を6-4, 6-3, 4-6, 6-2で退けた
D・ズムル(ボスニア)と対戦する。
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