男子テニスツアーのATPワールド・ツアー250大会であるエストリル・オープン男子(ポルトガル/エストリル、クレー、賞金総額494,310ユーロ/優勝賞金80,000ユーロ)は2日、シングルス準決勝が行われ、第5シードの
R・ガスケ(フランス)がノーシードの
G・ガルシア=ロペス(スペイン)を3-6, 6-2, 7-6 (7-1)の接戦の末に下し、キャリア通算12勝目に王手をかけた。
シングルバックハンドを得意とする両者、序盤はガルシア=ロペスがネットに出るガスケに対して鮮やかなパッシングショットを決めて流れを掴む。そして、ブレークを許さないサービスゲームを展開、さらにガスケのサービスゲームで2度のブレークに成功し、第1セットを先取する。
31歳のガルシア=ロペスは、自己最高の世界ランキングで23位、ツアー大会ではキャリア通算5度のタイトルを獲得している実力者。また、先週BRDナスターゼ・ティリアク・トロフィーで優勝、今年だけで2勝している事もあり勢いに乗っていた。
しかし、元トップ10プレーヤーのガスケは第2セットに入ってからは華麗なバックハンドボレーを決めてペースを掴み始め、自身のサービスゲームではファーストサービスが入った時に80パーセントの高い確率でポイントを獲得して第2セットをとる。
勝敗がかかる第3セットは両者1ブレークずつからタイブレークへ突入するもガスケがリードし、最後は得意とするバックハンドのダウンザラインを決めて2時間16分の試合に幕を閉じた。
今季ツアー2勝目を狙うガスケは、決勝で第7シードの
N・キリオス(オーストラリア)と顔を合わせる。
28歳のガスケはこれまで11度のタイトルを獲得しており、グランドスラムでの優勝はないものの、2007年のウィンブルドンと2013年の全米オープンでベスト4へ進出。
また、日本のエース
錦織圭(日本)の天敵であるガスケは、対錦織戦を5勝0敗としている。
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