男子テニスツアーのATPワールド・ツアー250大会であるBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、レッドクレー、賞金総額494,310ユーロ/優勝賞金80,000ユーロ)は2日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの
A・マレー(英国)が第3シードの
R・バウティスタ=アグ(スペイン)を6-4, 6-4で勝利し、決勝進出を決めた。
マレーとバウティスタ=アグは今回が2度目の対戦となり、今回マレーが勝利したことによって対戦成績を2勝0敗とした。
両者は昨年のウィンブルドン2回戦で対戦しており、その時はマレーがストレートで勝利している。
この試合第1セット、マレーはファーストサービスが入った時に75パーセントの確率でポイントを獲得し、バウティスタ=アグに1度のブレークを許すも、自身はそれを上回る2度のブレークに成功して第1セットを先取する。
第2セットは、77パーセントの確率でファーストサービスを入れ、バウティスタ=アグに2度のブレークチャンスを与えるも全て凌ぎ、2度のブレークチャンスから1度のブレークに成功して1時間34分で勝利し、決勝進出となった。
今大会の準々決勝は1日に行われる予定だったが、降雨により2日に順延となったため、マレーはこの日に2試合をこなし、決勝へ駒を進めた。
勝利したマレーは、決勝で第5シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)と対戦する。
マレーとコールシュライバーは、4度目の対戦となり、対戦成績は2勝1敗とマレーが勝ち越している。
直近では、3月に行われたBNPパリバ・オープン男子3回戦で対戦しており、その時はマレーが勝利し4回戦進出としている。
《マレーvsコールシュライバー BNPパリバ・オープン3回戦》世界ランク3位のマレーは、キャリアでは31勝をあげているが、今季はまだタイトル獲得には至っていない。
全豪オープン、マイアミオープンと2度決勝に進出しているが、いずれも
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れて準優勝に終わっているため、今大会で今季初の優勝を狙う。
一方敗れたバウティスタ=アグは、昨年の全豪オープン2回戦で
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)にフルセットの末に勝利したことで注目を浴び、同年の6月に行われた芝大会のトップシェルフオープン男子でキャリア初優勝、メルセデス・カップ優勝により、昨年キャリア2勝をあげている。
また、スペイン選手はグリップが厚くスピンをかけたストロークの選手が多い中、バウティスタ=アグは薄いグリップでフラット系のボールを打つ特徴のある選手である。
今回はマレーに敗れ準決勝で姿を消すこととなったが、4日から行われるムチュア・マドリッド・オープン男子では昨年ベスト4に進出しているため、今年の活躍にも期待が集まる。
■関連ニュース■
・マレー 力の差見せつけ8強・マレー シアーズさんと挙式・マレー 元世界4位を新コーチに
■最新ニュース■
・ディミトロフ 世界23位に敗れる・フェデラー 大会初優勝に王手・マレー 逆転でベスト4進出
■最新動画■
・次世代のテニス界を担うラオニチを特集・錦織が自身初で大会初の3連覇達成