男子テニスのマスターズ大会、モンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は19日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を7-5, 4-6, 6-3のフルセットで下し、大会2年ぶり2度目の優勝を果たした。
試合を終え、表彰式で準優勝のベルディヒは「ノヴァーク(ジョコビッチ)おめでとうございます。素晴らしい1週間でしたね。私はベストを尽くそうとしましたが、彼(ジョコビッチ)の方が優れていました。しかしここまで来れたことに対しチームに感謝しています。クレーで良い1週間を過ごせましたし、良いスタートを切ることが出来ました。今後も努力して優勝出来るようにしていきます。そして大会運営スタッフに感謝いたします。ここは伝統のある本当に素晴らしい大会です。ここは特別な場所で、また来年も戻ってこられるようにベストを尽くします。次はあと1勝して優勝できるようにします。ありがとうございました。」とコメントした。
ジョコビッチは「まずはトマス(ベルディヒ)おめでとうございます。今日は残念でしたが素晴らしい1週間でした。素晴らしい戦いでした。中断もあり遅い試合となりました。トロフィーを手にすることが出来るような素晴らしいプレーをしていたと思います。これからの幸運を祈ります。」と英語でベルディヒを称え、フランス語でスピーチを続け「チームに感謝します。毎日私を支えてくれました。私のために多くの犠牲を払って支えてくれています。そのおかげでテニスが出来ています。フランス語で話しているのでチームのみんなは何を言っているかわからないでしょうから今から通訳します。」
「(英語でチームに対し)みんなはもっとファッションに気を付けた方がいいよ」と冗談を交えながら再びフランス語に戻し、「そして大会運営スタッフに感謝いたします。今週は本当に素晴らしい大会でした。トロフィーを持って帰れることをとても嬉しく思います。そして大会に来てくれた皆さんに感謝します。ファンの皆さん、遅くまで残ってくれてありがとうございます。天気が悪くなり中断となってしまったことにお詫びします。」とスピーチをした。
両者は21度目の対戦となり、ジョコビッチはベルディヒに19勝2敗とし、2013年のウィンブルドン準々決勝から6連勝とした。
両者、これまで勝ち上がってきた時の勢いや好調さはこの試合に見られず、ファーストサービスの確率はジョコビッチが59パーセント、ベルディヒは44パーセントと低く、ジョコビッチは5度のダブルフォルトを犯していた。
試合中にアップダウンが激しかったジョコビッチと中断後、第2セットを取った勢いをファイナルセットに持ち込めなかったベルディヒのポイント獲得数はジョコビッチが106ポイント、ベルディヒが104ポイントとほぼ同点となっている。
敗れたベルディヒは同大会初の準優勝、2005年に行われたBNPパリバ・マスターズ以来マスターズ大会約10年ぶり優勝こそ逃したが、今年からコーチに
A・マレー(英国)のアシスタント・コーチを務めていたダニ・バルベルデゥ氏を迎え、今年出場した7大会全でベスト8以上の成績を残している。
一方ジョコビッチは同大会2年ぶり2度目、キャリア52勝目。マスターズ大会では昨年10月に行われたBNPパリバ・マスターズ、BNPパリバ・オープン、マイアミ・オープン、モンテカルロ・ロレックス・マスターズと4大会連続優勝、23勝目を果たし、マスターズ大会優勝回数を
R・フェデラー(スイス)と並び2位タイとした。
1位は
R・ナダル(スペイン)の27勝とし、ジョコビッチはナダルの持つ記録まであと4勝とした。
ジョコビッチは今季30勝2敗とし、今年3月に行われたデビスカップから負けなしの18連勝中。出場が予定されているムチュア・マドリッド・オープン、BNLイタリア国際での活躍、そして全仏オープン初優勝、フェデラー、ナダルに次ぐ史上8人目の生涯グランドスラム達成に期待がかかる。
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