男子テニスのマスターズ大会、モンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は18日に行われるシングルス準決勝で、昨年の全仏オープン決勝以来 通算43度目となる第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第3シードの
R・ナダル(スペイン)が対戦する。
これまでの対戦成績はナダルが23勝19敗と勝ち越しており、さらにクレーでの戦績もナダルが14勝4敗と大きくリードしている。
今回、大会2度目の優勝を狙う世界ランク1位のジョコビッチは、過去同大会で2013年に決勝でナダルに勝利して優勝を果たした。その時はナダルの前人未到9連覇達成をジョコビッチが阻んでいる。
今季は全豪オープンでタイトル獲得を果たすと、その後のパリバ・オープン男子決勝で
R・フェデラー(スイス)、マイアミ・オープン男子決勝では
A・マレー(英国)を下してマスターズ2大会連続で優勝を飾っており、圧倒的な強さを見せつけている。
生涯グランドスラムを狙うジョコビッチは、未だ全仏オープンでの優勝はなく、2012年と2014年に決勝進出を果たすがいずれもクレーキングのナダルを破ることが出来ず準優勝。
今年の全仏オープンで念願の生涯グランドスラム達成(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)を狙うジョコビッチは、今大会で優勝して全仏オープン優勝へ向け弾みをつけたいところ。
現役選手で生涯グランドスラムを達成しているのはフェデラーとナダルの2人のみ。
一方、クレー絶対王者であるナダルは、過去のモンテカルロ・マスターズで8連覇を果たし、全仏オープンでは9度の優勝を誇っている。
しかし、今シーズンは3月のアルゼンチン・オープンで優勝を飾るも、カタール・エクソンモービル・オープンで初戦敗退、全豪オープンは準々決勝敗退。
先日行われたマイアミ・オープン男子では3回戦で
F・ベルダスコ(スペイン)に敗れるなど、思い通りの成績を残せておらず、ナダル自身も過去最悪と感じている不調なシーズン序盤戦となっていた。
しかし、今大会は初戦となる2回戦で主催者推薦で出場の
L・プイユ(フランス)に完勝、3回戦は第15シードの
J・イズナー(アメリカ)をフルセットの末に下し、準々決勝では第5シードの
D・フェレール(スペイン)に昨年同大会準々決勝のリベンジを果たしてベスト4進出と、徐々に調子を上げてきている。
相性の良い全仏オープンでナダルは、昨年前人未到の5年連覇と9度目の優勝という大記録を打ち立てており、今年は自身の持つ記録を更に塗り替えられるかに期待がかかる。ナダルは全仏オープンで過去1度しか負けておらず、2009年の
R・ソデルリング(スウェーデン)戦での1敗のみ。
《ナダル「限界までプレーした」》ジョコビッチとナダルにとって今大会の優勝は、これから行われる全仏オープンのタイトル獲得へ向け、大きな自信になる。
ナダルとジョコビッチの試合は、日本時間4月18日22時30分(現地時間4月18日15時30分)以降に開始する予定で、コートセントラルの第3試合に組まれている。
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