男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は2日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第7シードの
M・ラオニチ(カナダ)を6-2, 6-3のストレートで下し、大会2連覇3度目の優勝を果たした。
ジョコビッチはこの試合、3度のブレークに成功し、ラオニチのサービスエースを9度に抑え、第1セットに4度のブレークチャンスを与えるも全てしのいだ。
ラオニチの角度の付いたストロークに苦戦するが広いコートカバーリングでラオニチにペースを作らせることなく、ミスを誘い、カウンターを決めた。
第1セット第7ゲームを終えジョコビッチはメディカルタイムアウトを要求し、右足首のマッサージを行うがその後の試合に支障をきたすことなく続行され、第8ゲームでブレークに成功し第1セットを先取した。
第2セット第2ゲーム、最後はラオニチのダブルフォルトでブレークに成功し、その後はラオニチにチャンスを与えること無く1時間23分で勝利した。
両者は4度目の対戦となり、ジョコビッチはラオニチに4勝0敗と全勝とした。
スポーツチャンネルGAORA SPORTSで生中継され、試合後の表彰式のスピーチでジョコビッチは英語とフランス語のどちらで話しますかと聞かれ、「フランス語で話します」と応えた。
「(ラオニチ、ラオニチのチームに対し)準優勝おめでとうございます。ATPワールドツアー・ファイナルでも頑張って下さい。彼(ラオニチ)のサーブは本当に脅威なのですが今日はトロフィーを取ることが出来て良かったです。」
今大会の優勝回数をコーチのBo・ベッカーと同じ3回に並んだことについて、「チームに2人のコーチがいてくれて本当に感謝しています。彼(ベッカー)はレジェンドですから、チャンスがあれば(超える事を)狙っていきたいと思います。そして次は全仏オープンを獲りたいです。」
ジョコビッチは最後に生まれたばかりの息子、ステファンと奥さんのエレナ・リスティッチにメッセージを送り、観客にお礼を伝えスピーチを終えた。
ジョコビッチは同大会2連覇、2009・2013・2014年と3度目の優勝を果たし、今季6勝目、キャリア47勝目、マスターズ大会20勝目を記録した。
通算勝利数では600勝目を上げ、現役選手では
R・フェデラー(スイス)、
R・ナダル(スペイン)、
D・フェレール(スペイン)、
L・ヒューイット(オーストラリア)に次ぐ5人目の選手となった。
また先日、息子が誕生して初優勝となり、父として優勝の勇姿を見せた。
・ジョコビッチ「息子のため戦う」今大会を完璧な状態で制したジョコビッチは9日から開幕するATPワールドツアー・ファイナル3連覇を狙い、フェデラーと争う、年間王者に向け大きく前進した。
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