男子テニスのマスターズ大会、モンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は13日、シングルス1回戦が行われ、第13シードの
E・ガルビス(ラトビア)が
A・ハイデル=マウアー(オーストリア)に1-6, 0-6の完敗で敗れる波乱が起きた。
《ガルビス 52位に敗れ初戦敗退》昨年の全仏オープンでベスト4入りを果たしたガルビスだが、今季はここまで不振にあえいでいる。今大会まで8大会に出場し、7大会で初戦敗退。今季ここまでまだ1勝しかあげられていない。
この日のガルビスもミスが目立ち、1時間もかからずの敗戦だった。
昨年はマルセイユ大会での優勝に加え、自身初となるクレーコートでの優勝となるニース大会でのタイトル獲得など、トップ20入りも果たし自信に満ちていた。ここまで精彩を欠く結果しか出せずにいるが、それほど心配はしていないと語る。
「今週の練習でも、最高の気分で出来ているんだ。全てが本当に上手く行っている。公式戦以外はね。ここモンテカルロでも、さっきまでの1時間だけなんだ。それ以外は本当に信じられないくらい良かった。ほんの1時間だけだったんだ。」とガルビスは、練習での手応えを実戦で出せなかったと述べていた。
ガルビスは彼が語る以上に不安だったのかも知れない。その証拠に、元トップ5選手だった
T・エンクヴィスト(スウェーデン)氏をコーチとして招き入れていた。しかしまだそれはほんの1週間前の事でもあり、このモンテカルロでその成果が出るとはガルビスも期待してはいなかった。
「自分にとって全てが新しいんだ。彼(エンクヴィスト)はとても頭が良いと思う。テニスを熟知している賢い人間なんだ。まだまだお互いに知らなければならない事がたくさんある。時間の問題さ。」とガルビスはエンクヴィスト氏について語っていた。
大胆なフォアハンドを武器としているガルビスたが、昨年痛めた右肩の影響で、かつてのようなショットがまだ打てずにいると言う。
「怪我のために良いオフシーズンが過ごせなかった。それに加えて、シーズンが始まって10日間くらいは病気になってしまったんだ。でも徐々に失った自信も取り戻し始めているよ。」と語るガルビス。
勝利した28歳のハイデル=マウアーはこれがモンテカルロでの初勝利となった。2回戦でハイデル=マウアーは
L・ロソル(チェコ共和国)を4-6, 6-2, 6-3の逆転で下した
B・トミック(オーストラリア)と対戦する。
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