男子テニスのマスターズ大会、BNPパリバ・オープン男子(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、賞金総額5,381,235ドル、優勝賞金900,400ドル)は22日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードの
R・フェデラー(スイス)を6-3, 6-7 (5-7), 6-2のフルセットで下し、大会2連覇4度目の優勝を果たした。
昨年の決勝と同じ対戦になったこの試合、ジョコビッチは第1セットを完璧な形でとり、第2セットも先にブレークするが追いつかれ、タイブレークでは2連続ダブルフォルトを犯し、自滅に近い形で落とす。
ファイナルセットではフェデラーのミスから第2ゲームで先にブレークするが直後の第3ゲーム、ボレーミスからデュースへもつれ、フェデラーに5度のブレークチャンスを握られ10分を超えるこのゲームを落とすと怒りでラケットを叩きつけ折る。
第4ゲームもフェデラーがキープし流れはフェデラーに傾きかける。
会場の歓声は完全にフェデラーを応援する中、落ち着きを取り戻したジョコビッチは第5ゲームをキープすると第6ゲームでは最後、フェデラーのダブルフォルトで2度目のブレークに成功する。
その後もジョコビッチはフェデラーのセカンドサーブを攻め、第8ゲームでもブレークし2時間17分で勝利した。
試合を終え、表彰式のスピーチでフェデラーは、「みなさんありがとうございます。まずはノヴァーク(ジョコビッチ)おめでとうございます。素晴らしい決勝、素晴らしい大会、素晴らしいシーズンのスタートを切っていますね。また対戦したいです。」
「そしてこの大会に感謝しています。ツアーの中で素晴らしい大会の1つです。家族や友人と楽しんでいます。大会運営も素晴らしいです。来年また戻ってくる事を楽しみにしています。そしてスポンサーの皆様に感謝いたします。」
「最後にファンの皆さん本当にありがとうございます。動員記録を更新したと聞いています。大会の皆さんは誇りに思っていいと思います。選手を代表しお礼します。また来年お会いしましょう、ありがとうございました。」と話した。
準優勝のフェデラー、大会運営者のスピーチの後に行われたジョコビッチのスピーチでは、「とても重いトロフィーなので置かせてください。ロジャー(フェデラー)、素晴らしい大会でした。あなたは素晴らしいチャンピオンなので対戦できて光栄です。また対戦したいです。」
「ロジャーも言っていましたが、この大会は世界で最も素晴らしい大会の1つです。私たちに素晴らしい環境を提供してくれて感謝しています。大会に貢献してくれた皆様ありがとうございます。皆様の努力のおかげです。いつも歓迎されて、ファンの前でプレーすることがとても楽しみです。」
「そしてチームに感謝します。応援ありがとう。長年支えてくれて、彼らなしでは今の私はありません。今が当たり前だと思っていません。テニスはチームスポーツだと考えています。チームで努力して勝ち取るものだと思っています。私が夢を覆うことができるのもチームのおかげです。そしてもちろんファンのみなさん、この大会をいつも特別のものにしてくれてありがとうございます。動員記録を塗り替えてくれてありがとう。また来年お会いしましょう。」と話した。
ジョコビッチは今大会、フェデラーとの対戦で初めてセットを落した。
ジョコビッチはキャリア50度目の優勝を果たし、同大会2連覇4度目の優勝をあげた。
4度の優勝は最多タイで、2連覇は
Bo・ベッカー(ドイツ)、
P・サンプラス(アメリカ)、
M・チャン(アメリカ)、
L・ヒューイット(オーストラリア)、フェデラーと肩を並べた。
また、今大会の観客数は歴代最多で期間中、45万6672人を集めた。
《コメントはNHKから抜粋》
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