男子テニスのマスターズ大会、BNPパリバ・オープン男子(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、賞金総額5,381,235ドル、優勝賞金900,400ドル)は14日、シングルス2回戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)、第4シードの
A・マレー(英国)、第8シードの
D・フェレール(スペイン)らが3回戦に進んだ。
大会2連覇、4度目の優勝を狙うジョコビッチは元世界ランク8位の
M・バグダティス(キプロス)と対戦し、6-1, 6-3のストレートで圧倒し、好スタートを切った。
ジョコビッチは6度のサービスエースとファーストサービスを入れた時に83パーセントと高い確率でポイントを獲得し、バグダティスに1度のブレークチャンスを与えない完璧なサービスゲームを展開し、バグダティスのセカンドサービスから攻め、4度のブレークに成功しわずか59分で勝利した。
マレーは先日のデビスカップ ワールドグループで日本から単複1勝ずつあげ、チームの勝利に貢献した24歳の
V・ポスピシル(カナダ)と対戦。
ポスピシルの武器であるサービスがこの日は冴えず、ファーストサービスの確率もわずか46パーセントと低調のポスピシルをマレーは第1セットで3度のブレークに成功。第2セットでマレーは1度のブレークを許すも実力差を見せつけポスピシルに3連勝とした。
第5シードの
錦織圭(日本)は主催者推薦で出場の
R・ハリソン(アメリカ)をストレートで下し、3年連続3回戦に進み元世界ランク7位で第28シードの
F・ベルダスコ(スペイン)と対戦する。
ベルダスコはこの日、予選勝ち上がりの
J・ダックワース(オーストラリア)を6-2, 7-6 (7-3)のストレートで下し3回戦に進んでいる。
《錦織 vs ハリソン BNPパリバ・オープン2回戦》上位シード勢では第8シードのD・フェレールが
I・ドディグ(クロアチア)を4-6, 6-1, 7-6 (8-6)、2時間42分にわたる熱戦を演じた。
また、昨年の全米オープン覇者
M・チリッチ(クロアチア)が昨年末から痛めていた右肩の故障から復帰し第10シードとして出場するが1回戦で世界ランク48位の
J・モナコ(アルゼンチン)に4-6, 4-6のストレートで敗れ、今季初勝利を上げることは出来なかった。
《チリッチ vs モナコ BNPパリバ・オープン2回戦》またチリッチは左手首の再手術を行った
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と組みダブルスに出場しており、15日に
A・ベゲマン(ドイツ)/
E・ガルビス(ラトビア)組との1回戦を行う。
今大会期待の若手、今大会予選勝ち上がりで18歳の
B・コリッチ(クロアチア)は第32シードの
B・トミック(オーストラリア)と対戦し、3-6, 4-6のストレートで敗れている。
R・ナダル(スペイン)やA・マレーを破り注目を集めるコリッチだが、現在22歳のトミックも18歳の時にウィンブルドンで予選から勝ち上がりベスト8進出し、20歳の時に地元開催のアピア国際で初優勝し、ランキングも27位まで上げ注目を集めていたがその後、怪我などで調子を崩しランキングを昨年、100位台にまで落とすも再び調子を上げてきており現在は35位にまで戻している。
一方、もう一人の18歳、主催者推薦で出場の
T・コキナキス(オーストラリア)は第23シードの
G・ガルシア=ロペス(スペイン)を7-5, 5-7, 6-3で破る金星をあげ、マスターズ大会4度目の出場で初の3回戦進出を果たした。
《コキナキス vs ガルシア=ロペス BNPパリバ・オープン2回戦》コキナキスは3回戦でチリッチを下したモナコと対戦する。
この日行われた試合でシード勢の敗退はチリッチの他に、第19シードの
F・フォニュイーニ(イタリア)が世界ランク38位の
A・マンナリノ(フランス)に6-7 (8-10), 3-6で敗れ、第25シードの
J・ベネトー(フランス)が世界ランク68位の
A・ラモス=ヴィノラス(スペイン)に2-6, 3-6で敗れている。
勝利した上位シード勢のジョコビッチは3回戦でラモス=ヴィノラスと対戦し、マレーは第26シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)、フェレールはトミックと対戦する。
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