男子テニスツアーのアビエルト・メキシコ・テルセル男子(メキシコ/アカプルコ、ハード、賞金総額1,548,755ドル、優勝賞金343,000ドル)は27日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの
錦織圭(日本)が第4シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)を6-2, 3-6, 6-3のフルセットで下し、2大会連続優勝に王手をかけたと同時に、3月2日に発表される世界ランキングで自己最高、日本人最高位タイとなる4位に浮上することが確定した。
アンダーソンのサービスで始まったこの試合、出だしは両者キープとなるが、第3ゲームでアンダーソンのダブルフォルトで0-40と錦織にチャンスが訪れると30-40、3度目のチャンスでロングラリーの末に錦織がバックハンドのダウンザラインを決め先にブレークに成功する。
第7ゲームでも錦織はポイント先行し再び0-40とチャンスが訪れる。1度目のチャンスで錦織がバックハンドでリターンをクロスに返しアンダーソンのバックハンドがネットとなり錦織が2度目のブレークに成功する。
第8ゲームで錦織はアンダーソンに40-15から追いつかれるが、3度目のセットポイントでストロークを決め、第1セットを33分で先取する。
第1セットはファーストサービスを73パーセントの確率で入れ、非常に安定したサービスゲームを展開し第1セットを取った。
第2セットも錦織は第3ゲームで先にブレークチャンスを掴むも活かすことができずアンダーソンがキープする。
錦織は第4ゲームまでは安定したサービスゲームをみせるがファーストサービスの確率を29パーセントと大きく下げる。第5ゲームをラブゲームキープしたアンダーソンは中盤から調子を上げ第6ゲームで先に攻め、1度のチャンスでブレークに成功する。
その後錦織にブレークチャンスは訪れず、アンダーソンが1ブレークを守り第2セットを取る。
ファイナルセット、錦織がサービスの第1ゲーム、ファーストサービスの確率を戻すもアンダーソンの強打に苦しめられデュースとし、フォアハンドのチャンスボールを決められブレークチャンスを許すと、最後は錦織のフォアハンドがネットとなり先にブレークを許す。
しかし直後の第2ゲーム、アンダーソンのダブルフォルトで0-30、フォアハンドのネットで0-40と錦織にチャンスが訪れる。アンダーソンは2ポイント返し30-40、最後はアンダーソンのストロークがアウトとなりブレークバックに成功する。
第4ゲームでも錦織はブレークに成功、第5ゲームでブレークチャンスをしのぎサービスキープし4ゲーム連取してリードする。
第5ゲームを終え、ゲームシャツを着替えた錦織はサービスキープを続け、第9ゲーム、最後はセンターにサービスエースを決めラブゲームキープし、2時間1分で勝利した。
ファイナルセットも先にブレークを許した錦織だが、サービスの調子を戻し、勢いに乗ったアンダーソンを相手に見事に勝ちきった。
両者は3度目の対戦となり、錦織はアンダーソンに3勝0敗と全勝している。
この試合に勝利した錦織は今週行われているドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権男子に出場している世界ランク3位の
A・マレー(英国)が準々決勝で敗れているため、3月2日に発表されるATP世界ランキングで錦織はマレーを抜き自己最高位の4位に浮上することが確定した。
これまでの日本人選手の最高位は1995年に
クルム伊達公子(日本)(※当時は伊達公子)が記録した4位で、錦織はその記録に並ぶ。
また錦織が今大会で優勝し、今週アルゼンチンで行われているアルゼンチン・オープンに出場している世界ランク4位の
R・ナダル(スペイン)が優勝しなかった場合、ナダルも抜き自己最高、日本人最高位となる3位に浮上する。
勝利した錦織は2大会連続優勝に向け、予選勝者の
R・ハリソン(アメリカ)と第2シードの
D・フェレール(スペイン)の勝者と対戦する。
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