男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は10日、グループAの予選ラウンドロビンが行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第8シードの
M・チリッチ(クロアチア)を6-1, 6-1のストレートで下し、3連覇に向け1勝を上げた。
この試合の前に行われたグループAの予選ラウンドロビン、第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)と第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)の試合も6-1, 6-1のわずか58分という試合だったが、ジョコビッチとチリッチの対戦はそれよりも短い56分で完勝となった。
《ワウリンカvsベルディヒ 予選ラウンドロビン》ジョコビッチは第1セット、第2ゲームでサービスキープに成功してから8ゲームを連取、第2セットでは第3ゲーム、ラブゲームでブレークバックを許しチリッチの反撃かと思われたが、ジョコビッチが再びブレークし4ゲーム連取して勝利した。
ジョコビッチは完璧なテニスを見せ、インドアでの試合を28連勝に記録を伸ばし、チリッチとの対戦成績を11戦全勝とした。
ジョコビッチは2007年から8年連続出場しており、2008・2012・2013年で優勝し、4度目、3連覇を狙う。
また、
R・フェデラー(スイス)と争うシーズンを1位で終える年間王者を狙うジョコビッチにとって大きな1勝となった。
今大会グループAにはN・ジョコビッチ、今年の全豪オープン覇者S・ワウリンカ、T・ベルディヒ、錦織を下し全米オープンで優勝したM・チリッチがおり、グループBには今大会7度目のタイトルを狙うR・フェデラー、
錦織圭(日本)、
A・マレー(英国)、
M・ラオニチ(カナダ)が出場している。
予選ラウンドロビンを1勝する度に200ポイントが付与され、各グループの上位2名が準決勝に進出することができ、決勝に進出するとさらに400ポイント、優勝するとさらに500ポイントが付与され、全勝優勝の場合1500ポイント付与される。
また今大会の賞金は出場者に15万5千ドル(約1736万円)、予選ラウンドロビン1勝につき15万5千ドル(約1736万円)、全勝優勝した場合207万5千ドル(約2億3千万円)が与えられる。
今大会初出場のチリッチ、錦織、ラオニチの3選手のうち、予選ラウンドロビン1試合目を勝利したのは錦織のみとなっている。
■関連記事■
・ジョコビッチ 息子が原動力・ワウリンカ 最終戦に不安残す・フェデラー 「バランスを取る」・錦織「自信持ってプレー出来た」・最終戦 錦織ら3選手に期待
■関連動画■ ・錦織が凱旋試合で宿敵ラオニチと激突・マレーが復活優勝