男子テニスツアーのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、ハード、賞金総額約59万ユーロ/優勝賞金約9万4千ユーロ)は17日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードの
A・マレー(英国)が
J・シュトルフ(ドイツ)を6-2, 7-5のストレートで下し、初のベスト4進出を決めた。
両者は今回が初めての対戦となった。
この試合、マレーはファーストサービスが入った時に86パーセントと高い確率でポイントを獲得し、シュトルフのサービスゲームを8度のブレークチャンスから4度ブレークに成功して1時間26分で勝利をおさめた。
準決勝でマレーは、元世界ランク12位で予選勝ち上がりの
V・トロイキ(セルビア)と対戦する。
世界ランク11位のマレーは、先日行われたシンセン・オープン決勝で
T・ロブレド(スペイン)を逆転で下し、昨年のウィンブルドン以来で今季初優勝を飾った。
《マレー優勝の記事はこちら》その後のチャイナ・オープンは、準決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるもベスト4進出を果たし、相性の良い上海マスターズでは3回戦で
D・フェレール(スペイン)に敗れて準々決勝進出を逃した。
11月9日から行われるATPワールドツアー・ファイナル6度目の出場を狙うマレーは、現在最終戦ランク10位となっており、今大会、さらに翌週以降に行われる大会で好成績を残すことが必須となる。
一方、マレーと準決勝で対戦するトロイキは、昨年7月に血液検査を拒否したことが原因で12ヶ月の出場停止を命じられ、今年7月に復帰した。
出場停止によりランクが847位まで落ちたが、復帰後はチャレンジャー大会で2度の優勝を果たし、先月行われたシンセン・オープンでは2回戦でフェレールを下してベスト8進出を決めた。そしてランクを徐々に上げていき、現在127位にまでランクアップした。
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