男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード、賞金総額約652万ドル/優勝賞金約80万ドル)は11日、シングルス準決勝が行われ、第3シードの
R・フェデラー(スイス)が第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)との36度目の対決を6-4, 6-4のストレートで制し、大会初優勝に王手をかけた。
両者は過去に35度対戦しており、今回の試合でフェデラーはジョコビッチとの対戦成績を19勝17敗とリードを広げた。
両者は今年のウィンブルドンの決勝でも対戦しており、その時はジョコビッチがフルセットの末に下して優勝トロフィーを手にした。
《ウィンブルドンの記事はこちら》この試合、第1セットの第5ゲームでブレークに成功したフェデラーは、第6ゲームでジョコビッチにブレークバックのチャンスを与えるも、それをしのいでこのセットをゲームカウント6-4で先取。
第2セットでは、第1ゲームでフェデラーはこの試合2度目のブレークに成功。第8ゲームでは激しいラリー戦が繰り広げられるも、最後はフェデラーがワイドにサービスを入れ、このサービスゲームを苦しむもキープ。
第9ゲームでは、フェデラーに2度のマッチポイントがくるも、ジョコビッチがそれをサービスでしのいだ。しかし、第10ゲームのサービスゲームでは、フェデラーが最後にネットプレーを披露し、勝利をおさめた。
大会初優勝をかけてフェデラーは、決勝で
G・シモン(フランス)と対戦する。
過去同大会でフェデラーは、2010年の決勝で
A・マレー(英国)に敗れて準優勝となっており、昨年は3回戦で
G・モンフィス(フランス)に敗れてベスト8進出を前に姿を消した。今回は同大会初の優勝と今季4勝目を狙う。
また、今大会は初戦となる2回戦で
L・マイェール(アルゼンチン)と対戦。マイェールに5度のマッチポイントを許し、ピンチを迎えるフェデラーだったがそれをすべてしのぎ勝利をものにした。
《フェデラーvsマイェールの記事はこちら》さらに、フェデラーは大会後に発表される世界ランキングでは、昨年5月以来で17ヶ月ぶりの2位に浮上することが確定している。
一方、敗れた世界ランク1位のジョコビッチは、過去同大会で2009年、2010年にベスト4入りしており、2012年は決勝でマレーを、2013年は
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を下して大会2連覇を達成した。今回は大会3連覇を狙うもフェデラーに敗れて3連覇を逃した。
先日行われたチャイナ・オープン男子決勝では、
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を下して大会5度目の優勝と3連覇を達成。2週連続の優勝とはならなかった。
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