男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード、賞金総額約652万ドル/優勝賞金約80万ドル)は9日、シングルス3回戦が行われ、第11シードの
A・マレー(英国)が第5シードの
D・フェレール(スペイン)に6-2, 1-6, 2-6の逆転で敗れ、ツアー最終戦への出場権争いを一歩後退させた。
この日の勝敗で、今季獲得ポイントの上位8選手にしか出場権が与えられないツアー最終戦へのポイントレースで、これまで9位にいたマレーは、同じく出場権争いの渦中にいるフェレールに抜かれ10位へと後退させた。
ここ数週間の両者には明らかな違いがあった。マレーは先々週のシンセン・オープンで優勝、先週のチャイナ・オープンではベスト4と連戦が続いていた。一方のフェレールは、シンセン・オープン、先週の楽天ジャパン・オープンと2週連続の初戦敗退を喫し、疲労の色も見せずこの日の試合へ臨んでいた。
マレーは「彼(フェレール)は、まさに1セット半はほとんどミスを犯す事がなかった。どうして良いか戦略が見つからなかった。」と、この日のフェレールのプレーに脱帽していた。
昨年は腰の手術を受けたため最終戦には出場していなかったマレーだが、2008年に初めて出場権を獲得してからは、昨年まで毎年最終戦への出場権を獲得していた。残る可能性を求めて、残る大会へ挑む。
「今シーズンも残すところあと数週間となったが、まだ大会は続く。ここまでも良いテニスが出来ているんだ。」とマレーは今後の大会へ、そして可能性が残る最終戦へ出場の意欲を見せていた。
最終戦への切符獲得を目指しフェレールは、準決勝進出をかけて第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と準々決勝で対戦する。
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