テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は2日、男子シングルス4回戦が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が第17シードの
R・バウティスタ=アグ(スペイン)を6-4, 6-3, 6-2のストレートで下し、準々決勝進出を決めた。
これが史上最多となるグランドスラム43度目のベスト8進出となったフェデラーだが、昨年は腰に問題を抱えており4回戦で敗退していた。しかし今年は新しいラケットにも慣れ、体調も良いことから必要なトレーニングも十分こなせるようになった。
「去年は幾つかの問題を抱えていたために、信じられないくらい自分がする事に気を使っていた。普段している事でも控えるようにしたり、それをする事さえ怖かったんだ。もちろんそんな事は望んでいなかった。ジムで走るのを止めたり、ジャンプする事を控えたり。他の方法でトレーニングをしたりしていたんだ。」とフェデラーは去年の状態を説明していた。
加えて「でも今はやりたい事が何でも出来ている。妨げる物は何もないんだ。そしてそのお陰で自信も戻って来たのさ。」と好調の理由も語っていた。
そして今年の7月には、ウィンブルドンで2年ぶりとなるグランドスラムでの決勝の舞台に立ったフェデラー。
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れはしたものの、復活をアピールするには十分だった。
この日は風の強い中、初対戦となったバウティスタ=アグに対して積極的にネットへ出るプレーを見せたフェデラー。ネットプレー52度のうち35度ポイントを獲得していた。
「ネットへ出るにはかなりの俊敏さと反応力などが必要なんだ。今はそれを取り戻している。ネットで上手くポイントが取れるようになっている事にもかなり満足している。なぜなら相手のプレーを予測したりコースを読んだりしなければならないし、それが上手く出来ているんだ。だからこのプレーは続けて行きたい。」と自身のプレーに好感触を持っている事を明かしていた。
4日に行われる準々決勝でフェデラーは第20シードの
G・モンフィス(フランス)と対戦する。フェデラーはこれまでモンフィスに対して7勝2敗と大きく勝ち越している。
「彼(モンフィス)はツアーでも最もエキサイティングで観客を引き付けるプレーをする選手の1人。だから、良いプレーをして、彼からの反撃にも備え、攻撃的なプレーが出来るように準備しなければならない。」とフェデラーはモンフィスとの試合への意気込みをコメントしていた。
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