テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は日本時間4日午前4時(現地時間3日午後3時)、アーサーアッシュ・スタジアム3試合目に第10シードの
錦織圭(日本)と第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)による男子シングルス準々決勝が行われる。
両者は過去に2度対戦しているが、2012年2月に行われたクラロ杯準々決勝、同年8月に行われたW&Sマスターズ3回戦ではいずれもストレートで敗れている。
《錦織vsワウリンカ クラロ杯の記事はこちら》《錦織vsワウリンカ W&Sマスターズの記事はこちら》錦織は今大会1回戦で主催者推薦で出場の
W・オディスニク(アメリカ)をストレートで、2回戦で
P・アンドゥハル(スペイン)の第2セット終了時点で途中棄権、3回戦で第23シードの
L・マイェール(アルゼンチン)をストレートで下し順調に4回戦まで進んだ。
同大会2度目となる4回戦では、第5シードの
M・ラオニチ(カナダ)とのフルセット、4時間18分に渡る激戦を制した錦織は、試合終了時間が現地時間2日午前2時26分と全米オープンで最も遅い試合という記録と
清水善造(日本)以来、日本人男子92年ぶり全米オープンベスト8進出という記録を打ち立て、自身として全米オープン初、グランドスラムでは2012年全豪オープン以来2度目のベスト8進出を果たした。
《錦織 全豪オープン初のベスト8進出の記事はこちら》一方ワウリンカは今大会、1回戦で世界ランク75位の
J・ヴェセリ(チェコ共和国)、2回戦で同ランク91位の
T・ベルッチ(ブラジル)、3回戦で同ランク92位の
B・カブチッチ(スロベニア)の棄権により、4回戦で第16シードの
T・ロブレド(スペイン)を下し勝ち進んできており、昨年の同大会では準決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)とフルセットの激戦の末に敗れるも、今年の全豪オープンでは準々決勝でジョコビッチにリベンジを果たし、決勝で
R・ナダル(スペイン)を破りグランドスラム初優勝を飾った。
《ワウリンカ 全豪オープン優勝の記事はこちら》錦織がワウリンカを下しベスト4進出の場合、1918年に記録した
熊谷一弥(日本)以来となる96年ぶりの快挙となる。
錦織とワウリンカの一戦は日本時間4日午前4時(現地時間3日午後3時)から行われる。
【錦織圭 全米オープン戦歴】
<2014年>
・4回戦 勝利 M・ラオニチ 4-6, 7-6 (7-4), 6-7 (6-8), 7-5, 6-4
・3回戦 勝利 L・マイェール 6-4, 6-2, 6-3
・2回戦 勝利 P・アンドゥハル 6-4, 6-1, 途中棄権
・1回戦 勝利 W・オディスニク 6-2, 6-4, 6-2
<2013年>
・1回戦 敗退
D・エヴァンス(英国) 4-6, 4-6, 2-6
<2012年>
・1回戦 勝利
G・アンドレオシ(アルゼンチン) 6-1, 6-2, 6-4
・2回戦 勝利
T・スミチェク(アメリカ) 6-2, 6-2, 6-4
・3回戦 敗退
M・チリッチ(クロアチア) 3-6, 4-6, 7-6 (7-3), 3-6
<2011年>
・1回戦 敗退
F・チポッラ(イタリア) 4-6, 2-6, 途中棄権
<2010年>
・予選1回戦 勝利
P・カプデビル(チリ) 6-3, 5-7, 6-2
・予選2回戦 勝利
A・クドリャフツェフ(ロシア) 6-3, 7-6 (7-1)
・予選3回戦 勝利
F・ダンチェビッチ(カナダ) 6-4, 6-1
・1回戦 勝利
E・コロレフ(ロシア) 7-6 (7-0), 5-2, 途中棄権
・2回戦 勝利 M・チリッチ 5-7, 7-6 (8-6), 3-6, 7-6 (7-3), 6-1
・3回戦 敗退
A・モンタネス(スペイン) 2-6, 1-2, 途中棄権
<2008年>
・1回戦 勝利
J・モナコ(アルゼンチン) 6-2, 6-2, 5-7, 6-2
・2回戦 勝利
R・カラヌシッチ(クロアチア) 6-1, 7-5, 途中棄権
・3回戦 勝利
D・フェレール(スペイン) 6-4, 6-4, 3-6, 2-6, 7-5
・4回戦 敗退
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン) 3-6, 4-6, 3-6
<2007年>
・予選1回戦 勝利
P・アムリトラジ(インド) 3-6, 6-1, 6-4
・予選2回戦 敗退
B・パウ(ドイツ) 2-6, 4-6
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