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マレー 名将とサッカー談議

テニスのグランドスラム、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は30日、男子シングルス4回戦が行われ、前年度チャンピオンで第3シードのA・マレー(英国)が第20シードのK・アンダーソン(南アフリカ)を6-4, 6-3, 7-6 (8-6)のストレートで下し、大会2連覇へ向けて準々決勝へ駒を進めた。

この日、ロイヤル・ボックスで試合を観戦をしていたのがアレックス・ファーガソン氏。彼は元マンチェスター・ユナイテッドのマネージャーで、昨年の決勝戦でマレーが77年ぶりにイギリス人チャンピオンになる試合も観戦していただけではなく、2012年の全米オープンでマレーが初めてグランドスラム優勝を飾った瞬間も観戦するほどマレーと交流が深い人物。

「今日の試合の事やサッカーの事、ちょっとワールドカップの事も話をしたよ。」とマレーはファーガソン氏とこの日の試合後にも会話を交わした事を明かしていた。

「そして彼も少し言葉をくれた。試合を見ている時に何に注目していたかとかね。技術的や戦術的な事に限らず精神的な事の方が多い。厳しかったり接戦だったりした状況でどう対応しているかとかね。彼のような人の意見は絶対聞きたい。彼はスポーツでの厳しい状況をたくさん目撃して来た人物だからね。そんな状況での彼自身の意見をしっかり持っているんだ。」とマレーはファーガソン氏への尊敬の気持ちを語っていた。

そして観客の大半がマレーの応援の中での試合を強いられたアンダーソンだったが、居心地の悪さは感じなかったと試合後に語っていた。
「最高の気分だった。観客のせいでアウェーな気持ちになったりはしなかった。素晴らしい環境だったよ。」と、この日も雨のため屋根の閉まった中でのプレーとなった試合後にコメントしていた。

「自分に対して不快に思うような応援なんてなかった。かなり前の大学時代から、観客からの声をとてもエンジョイしながらプレーしていたんだ。観客からの声があるととても楽しむ事が出来るんだ。自分へ非難するような物は一切なかった。」と敗戦ながら観客の公平な声援に嬉しさを感じていた。

マレーは準々決勝で第11シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。この日ディミトロフは、L・マイェール(アルゼンチン)を6-4, 7-6 (8-6), 6-2のストレートで下し、今年の全豪オープンに次いで自身2度目となるグランドスラムでの8強入りを決めた。


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(2014年7月1日16時13分)

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