テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は30日、男子シングルス3回戦が行われ、第10シードの
錦織圭(日本)が世界ランク132位の
S・ボレッリ(イタリア)を3-6, 6-3, 4-6, 7-6 (7-4), 6-4のフルセットの末に下し、大会初のベスト16入りを決めた。
この試合は6月28日に行われ、3-6, 6-3, 4-6, 7-6 (7-4), 3-3の時点で日没により順延となり、続きは30日に持ち越しとなっていた。
《錦織vsボレッリ、28日の試合はこちら》錦織は、試合を通して12本のサービスエースを決め、ファーストサービスが入った時に84パーセントと高い確率でポイントを獲得した。さらに第2セットと第5セットに1度ずつブレークに成功して、3時間13分のフルセット戦を制した。
第5セットのゲームカウント3-3から始まったこの試合、錦織のサービスゲームからスタートするも、15-40と2度のブレークチャンスを与えてしまう。しかし、錦織がこの2度のブレークチャンスをしのぎ、ゲームカウント4-3とする。
第8・9ゲームは両者共にサービスゲームキープとなり、ゲームカウント5-4となる。この試合で第2セットに1度しかブレークに成功していない錦織は、大事なこの第10ゲームで2度目のブレークに成功。最終セットはゲームカウント6-4と、錦織がミドルサンデーを挟んで2日がかりで行われた試合を制した。
過去同大会で錦織は、2008・2010・2011年に初戦敗退となっている。2012・2013年は3回戦進出を決めており、その時が最高成績となっていたため、今回ボレッリに勝利してウィンブルドン初の4回戦進出を決めた。
錦織は4回戦で、第8シードの
M・ラオニチ(カナダ)と対戦する。
両者は過去に2度対戦しており、対戦成績は2勝0敗と錦織がリードしている。
直近の対戦は、5月のムチュア・マドリッド・オープン男子3回戦で、その時は錦織が2度のタイブレークを制して勝利をおさめている。
《錦織vsラオニチの記事はこちら》錦織がラオニチとの4回戦に勝利した場合、初のベスト8進出となり、日本人男子で
松岡修造(日本)以来19年ぶりの快挙となる。
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