テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 日本対カナダ戦は2日、大会3日目の第1試合に登場した
F・ダンチェビッチ(カナダ)は
錦織圭(日本)と対戦するも、2-6, 0-1とリードを許した時点で腹筋を痛め途中棄権を申し入れた事により、日本の8強入りが決まった。試合後、ダンチェビッチが錦織戦についてコメントした。
「錦織はスタートから好調だった。僕は試合前にいくつか気にかかってたい事があった。第2セットで腹筋を痛めてしまった。サーブが20パーセント程の力でしか打てない状況だったから、試合をやめようと思った。錦織に勝てるとは思わなかった。」
この試合、ダンチェビッチはファーストサービスが入った時のポイント獲得率を93パーセントとする錦織に試合の主導権を握られ、第1セットをゲームカウント2-6で落としてしまう。
そして、第2セットで錦織にブレークを許した時点で、ダンチェビッチは途中棄権を申し入れた。
「腹筋は大切な箇所。ここで無理をして1カ月以上ツアーから離れるのも懸念した。最終的にドクターやチームに話し、やめようと思った。」
初日にダンチェビッチは
添田豪(日本)を破る活躍をみせた。そして、2日目には
D・ネスター(カナダ)とのダブルスにも出場するなど、3日連続での試合をこなしていた。
「錦織には自分の110パーセントを出さないと勝てないと思った。通常のツアー大会であれば、コートに入らなかった。メンバーで全力を出すと誓ったから、まずはコートに入って出来る限りの事をしようと思ってプレーした。」
昨年ワールドグループ ベスト4の強豪カナダは今回の日本戦で、エースの
M・ラオニチ(カナダ)、ナンバー2の
V・ポスピシル(カナダ)が怪我により、欠場を余儀なくされていた。
「今週はシングルスを戦える選手が少なく、僕たちに駒がなかったのは否めない。ただ、それを含めてカナダは全力を尽くした。最終的に日本はとても強い力で向かってきた。勝利に値する。」
一方、ワールドグループ初のベスト8進出を果たした日本は、2014年4月4・5・6日に東京の有明コロシアムで行われる準々決勝で2連覇中のチェコ共和国と対戦する。
日本とカナダの対戦結果は、以下の通り。
【大会1日目】
・シングルス第1試合:錦織圭 ○-×
P・ポランスキー(カナダ)・シングルス第2試合:添田豪 ×-○ F・ダンチェビッチ
【大会2日目】
・ダブルス第1試合:錦織圭/
内山靖崇(日本) ○-× D・ネスター/ F・ダンチェビッチ
【大会3日目】
・シングルス第1試合:錦織圭 ○-× F・ダンチェビッチ
・シングルス第2試合:添田豪 ○-× P・ポランスキー
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