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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は23日、女子シングルス準決勝が行われ、ここまで快進撃を続けてきた19歳で第30シードのE・ブシャール(カナダ)は第4シードのN・リー(中国)に2-6, 4-6のストレートで敗れ、グランドスラム初優勝の夢が断たれた。
昨シーズンは世界ランク144位から32位にまで急上昇させたブシャールは、2013年の新人賞を受賞する活躍をみせた注目株だった。そんなブシャールは、今大会で自身初のグランドスラム2週目を経験したばかりか、ベスト4進出を果たした。
初の大舞台に緊張したのではという憶測をよそに、ブシャールは「敗戦には満足しない。もっと上にいきたいし、もっと上手くなりたいと常に思っている。」と、更なる向上心を覗かせていた。
今大会の勝ち上がりにより、来週発表の世界ランクではトップ20入りが決まっているブシャールの実力を、対戦したリーらが証明している。
ブシャールを下して、昨年に続き自身3度目の決勝進出を果たしたリーは「彼女(ブシャール)はきっと世界で最高の選手になると思う。」と、その実力に太鼓判を押していた。
4回戦で第1シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)を下しながらも、準々決勝でブシャールに敗れたA・イバノビッチ(セルビア)も「彼女は本当に優れている。まだ若いし、失うものは何もない勢いがある。」と、明るい未来が待ち構えている事を示唆していた。
ブシャールに必要なものは大舞台での経験。それはリーとの試合でも明らかだった。試合開始わずか14分でブシャールは、リーに5ゲームを連取され、第1セットはいきなりゲームカウント0-5の劣勢に立たされてしまった。
「普段と変わらない試合のつもりで臨もうと思っていたけど、思った以上に大きいものだった。集中を維持する事が、より一層大切な試合だった。コートに立ったけど、あまり良いプレーが出来なかった。」と、試合を振り返るブシャール。
そんなブシャールには、この大会の初戦から地元ファンの応援部隊が毎試合大きな声援を送っていた。主に男性からなるその部隊はブシャールのニックネームである“ジニー”を使い『ジニー・アーミー』という呼び名がつけられていた。
2回戦以降、ブシャールが勝利すると『ジニー・アーミー』はぬいぐるみをプレゼントしていた。カンガルー、ワライカワセミ、ウォンバット、そしてコアラがこれまで贈られたぬいぐるみだった。
試合後に行われた記者会見では、敗戦ながらも『ジニー・アーミー』からこの日も贈られたぬいぐるみを手に登場したブシャール。
「これはエミュー。彼女の名前はシエラ。」と19歳のあどけない微笑みを浮かべていた。ブシャールが『ジニー・アーミー』にまた再会するのは1年後のメルボルン・パークとなる。
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