テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)の男子シングルスで、グランドスラム史上最多17度の優勝を誇る第6シードの
R・フェデラー(スイス)が、腰の手術から復帰した第4シードの
A・マレー(英国)と22日に行われる準々決勝に向けて意気込みを語った。
マレーとの対戦が昨年の全豪オープン準決勝以来となる事について、フェデラーは「この試合は自分にとって大きなテスト。ここ数カ月でかなり復調している。」と、話した。
「(マレーとの)試合を楽しみにしている。お互い昨年はアップダウンの多いシーズンを送っていた。こうして対戦出来る事は、お互いにとって良いシーズンのスタートになるはず。」と、フェデラー。
今年の全豪オープンが始まった時、正直フェデラーは優勝候補の1人とは言えなかった。しかし今年の勝ち上がりを見ると、かつてのフェデラーを彷彿とさせるショットを放ち、同時に新しいフェデラーも見せていた。
昨年苦しめられた腰の怪我を克服し、大きいサイズのラケットを使い、6度のグランドスラム優勝を誇る世界ランク1位にのぼりつめた
S・エドバーグ(スウェーデン)氏をコーチに招いて今大会に臨んでいる。
そして、以前より多くネットへ出るプレーをみせるなど、戦術にも違いがみられる。
JW・ツォンガ(フランス)との4回戦でも41回もネットへ出て、83パーセントの確率でポイントを獲得していた。
「ネットでも良いプレーが出来ている。安定したプレーも出来ているし、動きも速い。もう迷いなどない。確実に正しい方向へ向かっている。」と語るフェデラーはその言葉通り、ここまでの勝ち上がりは全てストレートで勝利している。
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