テニスのグランドスラムであるウィンブルドで、77年ぶりとなる地元優勝を飾った
A・マレー(英国)は、9月23日に腰の手術を受けたため、現在はツアーから離脱している。さらにATPワールドツアー・ファイナルの欠場を表明し、来年の全豪オープンへ向けて治療とリハビリに励んでおり、現在の状態について語った。
「今度の月曜日で手術からちょうど6週間が経つ。リハビリも順調。まだボールを打つまでには至っていないが、全ては回復へ向かっている。」
「来週にはボールを打ってみようと思っているが、それでどんな状態かを慎重に見ながらやりたい。そして、そこから先へ進もうと思う。100パーセントの状態になるまでは、まだまだ道のりが長い。」と、復帰には慎重なコメントをしていた。
今年の全米オープンでは、3年連続となるベスト4入りと、自身14度目のグランドスラムでの準決勝進出を逃したものの、その準々決勝進出により今季獲得ポイントの上位8選手にしか出場権が与えられないATPワールドツアー・ファイナルへの切符を手にした。
しかし、全米オープン直後に行われた男子国別対抗戦のデビスカップで、クロアチアとのワールドグループへの入れ替え戦に出場し、シングルスで2勝をあげ、祖国イギリスに勝利をもたらした。しかし、それまで苦しめられていた腰の痛みをとるために、手術を受ける決断を下していた。
「100パーセントの状態になってから、復帰したいと思っている。出来るだけ早くコートに立てるように、毎日一生懸命治療とリハビリに励んでいる。」と語るマレーは、2014年最初のグランドスラムである全豪オープンまでには、万全な状態で復帰したいと願っている。
「日々、正しいリハビリをこなしているから、コートに立った時はしっかり完治していると思う。トレーニングだってハードに行っているし、準備が出来た時に復帰するつもり。その時期は、それほど先ではない事を願っている。」
今季を世界ランク3位でスタートしたマレーは、開幕戦のブリスベン国際男子で優勝。その後、全豪オープンで準優勝、3月のマイアミのマスターズ1000大会でも優勝するなど、2009年8月に記録した自己最高位の世界ランク2位に再び返り咲きを果たした。
だが、腰の痛みから全仏オープンを欠場し、その後のイギリスの芝のシーズンに備え休養をとっていた。
その後は地元ウィンブルドンで悲願の優勝を飾り、国民的スターとなったマレー。
■関連記事■
《マレーがウィリアム王子から大英帝国勲位を授与》《ジョコビッチが快挙達成のマレーを称賛「優勝者に相応しい」<ウィンブルドン>》《マレー「義務付ければ議論にはならないはず」<デビスカップ>》《マレーが手術に成功、元気な姿の画像もアップ》《連覇の夢途絶えたマレー、チャンス掴めず完敗<全米オープン>》■関連動画■
《フェデラーが不調に陥った原因を明かす!ATP男子ツアーマガジン Vol.193》《トップ10入り目指す錦織特集!世界が驚く活躍に迫る!ATP男子ツアーマガジン Vol.192》《ジョコビッチが史上9人目の偉業を達成!ATP男子ツアーマガジン Vol.190》《芸術的なバックハンドを放つ天才ガスケを特集!ATP男子ツアーマガジン Vol.187》《フェデラーが不調とラケットチェンジについて語る!ATP男子ツアーマガジン Vol.185》(翻訳・記事/弓削忠則)